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僕らがYouTubeを始めるまで

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僕らがYouTubeを始めるまで

1 - 出会い

♥

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2023年02月25日

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えー、また新しい話を思いついてしまいました。ちゃんと他のも書き進めてます。(ただどうしても思いついたものがあると、気が済むまで書かないといけないとかいう面倒臭い性格をしているもので………すみません。)

と、ここまでにしておいて、本題に入ります。

これは学パロです。CP要素としては🦍🍆となっております。

名前を言っておくと、🦍さんは紅輝(こうき)、🍆さんは紫月(しづき)となってます。

ネーミングセンスはありません。

苦手な方はバックしていただけるといいです。

それでもいいよって方はどうぞ〜。













今日もオレはいつも通りに目を覚ます。自分以外誰もいないこの家で。

両親はオレが小一の時に事故で死んじゃった。それから失うことが怖くなって、友達は作ってこなかった。

祖父母は両親が死んじゃった後、オレのことをずーっと育ててくれた。けど、2人とも中3の冬__オレの高校受験が終わって高校の手続きとかが色々終わったあと、まるで独りぼっちになる事が当たり前だったかのように、天国に旅立っちゃた。

もうオレに失うものは無い。






そう思ってた。














今日は高校の入学式。さっき言ったように、この3年間友達は作らない。

オレのクラスは……………1年B組か。貼り出してある紙を見て確認し、自分のクラスに足を進める。

「やった〜同じクラスだ!」

「うれしいっ!」


「ねぇ、あの子可愛くね?」

「お前、行ってこいよ!」


みんな幸せそうに話してる。はぁ、と溜息をつきながら下を向いて歩いてたら、誰かにぶつかってしまった。

「ご、ごめんなさい…!」

「嫌っ、僕こそごめん!それより、君は大丈夫??どこも痛くない?」

「えっ、う、うん、大丈夫。」

顔を上げると、オレンジ色の瞳と金色の髪が目に映った。


__綺麗な色だなぁ……。



「良かった!あっ、僕は1年D組の紅輝!キミは??」

「お、オレは紫月。」

「紫月君……いい名前だね!よし、今日から僕ら友達ね!」

「えっ……??」

「学校終わったら一緒に帰ろう!」

「おぉーい、そこの2人!早く教室に入れよー。」

「あっ、僕教室に来るから終わったら待ってて!それじゃ!」

「えっ、あっ…………」

そう言い残し、彼は猛ダッシュで教室に向かって走り出した。

なんだか、騒がしい人、、、だったな。友達……作らないって決めたのに、初日から早々に出来てしまった。

「やっぱり友達辞めてもらおう………」

そう決めて、教室に向かった。







キーンコーンカーンコーン

「よし!それじゃこれで解散!このまま帰るもよし、友達作りもよし、なんでも好きなことするんだぞ!」

そう先生が言った途端、教室は賑やかになった。

オレは特にすることないし、帰ろ。

あっ、そうだった、紅輝君が来るんだっけ……。ほんとに彼来るの、かな?

「紫月君!」

「わっ…!?」

噂をすればなんとやら。

「帰ろ!」

「び、びっくりした……」

ほ、ほんとに来た………

とにかく、帰り道で友達辞めよって言わなきゃ………






「ねぇ、紫月君ってどこ中だったの?」

「お、オレ?オレは○○中だったよ。」

「僕は△△中!結構近かったんだ!」

「う、うん、そうだね。」

どうしよう、早く言わなきゃ。

「あれ、どうかした?顔色悪いよ??」

「ねぇ、あの、さ。」

「うん?なに?」

「友達………辞め、ない?」

言っちゃった…………でも、これでいいの。

いつか失っちゃうんじゃないかって思ったら怖くてたまらないの。もう、何も失いたくないから。

「オレなんかより他の人もいた方が、紅輝君のためにもなると、思うし……。」

そこまで言ってから、彼の方を見ると下を向いて黙っていた。

「ね、ねぇ、聞いて__」

「なんでそんなこと君が決めるの?」

「だ、だって……!」

「僕は今日君と出会って1番に、君と友達になりたいって思った。僕が決めた事なの。勝手に決めつけないでよ。だからもう二度とこんなこと言わないで___って、大丈夫?!」

「えっ…?」

気づけば涙が溢れていた。紅輝君に言われるまで気づかなかった。






ねぇ、神様。オレ、紅輝君と居たら幸せになれますか?もう誰も、何も失わないで、幸せに過ごせますか?






「ご、ごめんっ!強く言い過ぎちゃった、!ほんっとにごめん……」

と、言いながらハンカチを差し出してくる。

なんで君はそんなに優しいの?そんな優しさに触れたら、また怖くなっちゃうじゃん。

「ひ、っく…!」

「わ、ど、どうしょう…………!」

「大丈夫、っだよ。ただ………」

ただ、ね?





__うれしかったの。





今のオレ、上手く笑えてるかなぁ。両親が死んじゃって以来ずっと、笑ってなかったから、な。

「そ………っかぁ!よかった……!僕、もう嫌われてるのかと思って……」

「そ、そんなことないよ!今まで、友達作ってこなかったから…………」

「ってことは僕が初めての友達だね!」

「!!」

なんだかくすぐったいなぁ。友達ってこんなに暖かいものなんだってこと、知らなかった。

今まで失うことが怖くて何も出来なかった過去の自分に言いたいなぁ。

でもほんとに、、



「紅輝君が初めての友達で良かった!」

「!!……ふふ、じゃあこれから初めてのこと沢山やろう!」

「うん!」

「じゃあまずは、こう!」

「?」

何をするかと思えば、オレの手を繋いできた。

「今日はこのまま帰ろっ!」

「えっ…………え?!」

「それじゃ出発!」







友達なんて作るはず無かったのに、呆気なく出来てしまった。少し騒がしいけど、これから楽しい思い出がいっぱい作れたらいいなぁ。

なんて考えていると、家が近づいてきた。

「「あっ、もう家だ。」」

「「えっ???」」

オレ達って……………

「「隣同士だったの?!」」

外にもあんまり出なかったから気づかなかったけど、まさか家隣なんて思わないじゃん、、?

「ふふっ、あははっ!」

声を出して笑う彼。それにつられてオレも笑う。

「ふふっ。」

「やっぱり!!!」

「えっ?」

急に声を上げた紅輝君。あれ、オレなんかした、、?

「紫月君は笑ってた方がいいよ!」

「え…………」

「それじゃ、明日から一緒に学校行こう!バイバイ!」

バタンとドアを閉めて、彼は家に入っていった。

い、今、なんて言った………?彼が言ったことを思い出すと、顔に熱が集まって、オレはしばらくその場から動けなかった。

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