続きです!
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付き合ってから一ヶ月が経つ。
長かったか、短かったか、
よくわからない。
「どこへいきたい」
「甘いものが食べたいです♪」
珍しく甘えてしまう。
「じゃあカフェにもよるか」
「わーい!」
嬉しくて飛び跳ねる。
今は幸せです…こんな日が毎日
続けばいいのに。
「あそこいきましょう!」
走り出す。
「…ッ!?条野…っ…!?」
「…え?」
気づけば自分は横断歩道の真ん中にいた
。死ぬ……?やだやだ…!
このまま。一緒にいたい
ぎゅっと目をつむる。
もう。死ぬんだ。
その途端、グイッと外に追いやられた。
びっくりして目を開ける。
「…?」
鉄腸が轢かれた。目の前で。
「…ー。?鉄腸さん…ッ…?」
「…!?鉄腸さん!!!!」
鉄腸に駆け寄る。
「何で…ッ…」
泣きそうになる。
「条野…ッ…良かった…無事で…」
「鉄腸さんッ!死なないで…!」
待って待って…ッ…いかないで…
私、まだ貴方に好きって言ってない。
「条野ッ……見守っているぞ」
「鉄腸さん!!!」
「…?鉄腸さん……ッ……?」
「ねぇ…返事してよ……ッ」
「ううううあああああああ””ッ!」
「ハァハァハァ……鉄腸さん…ッ…
好きです」
「て、聞こえてないか…」
また大粒の涙が流れた。
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あれから一週間。
墓の前に立って話しかける。
「鉄腸さん…ッ…貴方が死んでから
一週間が経ちました。」
「何で…置いて行ったんですか…」
「私は辛いです」
涙が出る。でもすぐに涙を拭いて。
「私は貴方の分まで生きていきます」
「さようなら鉄腸さん」
「またきます」
今度は笑顔で条野は笑った。
その様子を鉄腸は微笑んだ。
the end
コメント
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ありがとうございます!