「オヤジ、この度は誠に申し訳ありませんでした。自分の身勝手で、組にもオヤジにもご迷惑をおかけいたしました」
「……おゥ」
朱虎の言葉におじいちゃんは一言唸ったまま、むっつりと黙り込んだ。重苦しい空気のなか誰も言葉を発さず、身じろぎもしないまま時間が流れていく。
「……おっ、おじいちゃん! これには理由があって……!」
「志麻、お前ェは黙ってろ」
おじいちゃんは傍らに置いてあった煙草盆から煙管を持ち上げた。ひと吸いして吐き出した煙が、じっと頭を下げたまま動かない朱虎の上を流れていく。
「――……だいたいの事情は聞いてる。お前ェがうちの組を巻き込まねェよう、わざと俺がいっち頭にくるやり方で組ィ飛び出したのもな」
「だったら……」
「黙ってろって言ってんだろ」
いつもと************
**********
****************
**********
*************************
*****
****************************
***************************
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!