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💭「城出たのに街に戻らなくてよかったの?」

俺たちは任務を課せられて、勝手に終えたまま辺りを抜けてきた。

完了後の報告すらしていない。

👾「あほか、死神連れてきてるのにこのまま街に戻ったら街人全員、死に物狂いで逃げるに決まってるだろ。」

💭「あっ、そうか。」

死神を連れて街に戻ったりなんてすれば、俺たちまで悪者扱いされてしまう。

せっかく良い評価を得てるのだから、自ら落とすようなことはしたくない。


🍯「で!!次はどこに行くの??」

何も考えずにただここを抜けることに必死で歩き進めてきた。

🕯「マナトって僧侶だっけ?」

⚡️「あぁ、僧侶だよ。」

🕯「実は僧侶ってね、熟練すると賢者になれるって噂があるんだよ。」

賢者………?

賢者ってあの魔法使いと僧侶のハイブリッドである上級職って呼ばれるやつか?

⚡️「嘘やん、俺賢者になれんの。」

🕯「知らん、あくまで噂だし。」

知らんのかい!!!

🫘「具体的にどうやったら賢者になれるんや?」

🕯「知らない、神社で聞いてみたら?」

またまた知らんのかい!!!

自分の発言にしっかり責任を持ってくれ!!

🫘「神社か、確かに賢者は“神に選ばれし者”って呼ばれとるしな、神主に聞いてみるのはありかもしれへん。」

お前は詳しいんかい!!

バランスをどうにかしてくれよおまえら。

👾「この辺に神社なんかあるの?」

🌙「あるある、稲光神社っていうのがここから東向きにあるよ。」

さすが塔の覇権者、周りの建物には詳しいんだな。

👾「じゃあとりあえずそこ行ってみようか。」


神社に向かうことにした。

道中、モンスターに遭遇することも少なくなかったが……、

🍯「モンスター来てるよ!?前見て!!前!!」

「うがぁぁう!!うわぁあ!!」

⚡️「少なくとも6匹はいるぞこれ。」

🍯「どうすんの!!!」

🕯「任せて。」

「うわぁぁぁぁぁあ!!!!」

💭「うわぁ…カマ振り上げて睨みつけただけで全員逃げてったよ…。」

🌙「あろまちゃん恐ろしすぎる…。」

🕯「すごいでしょ!!」

ってな感じで乗り越えてきました。

戦力どうこうの話ですら無くなってる気がするんだけど…。

本人が楽しそうだからなんの問題も無いのだろう。

そんなこんなで稲光神社に到着した。

🫘「でっか。」

🌙「すごい立派!!」

とても大きく立派な鳥居が立っており、真っ直ぐ正面には大きな拝殿と本殿が待ち構えている。

参拝者も多く、大勢の人で賑わっていた。

屋台に寄る者、おみくじを引く者、真面目に参拝する者、ハトに餌をやる者。

いろんな人がいた。

ここを歩いていれば1人ぐらい知り合いに出くわすのではないかと思うぐらいの人の多さだった。

💭「私、人混み嫌いなんだよね。」

⚡️「そんなこと言ってる場合じゃないだろ、早く行くぞ。」

💭「えぇ…。」

鳥居を抜けて本殿へと向かう。

🍯「せっかくだし屋台寄らない!?」

絶対言うと思った。

こいつなら言いかねないだろうなと心のどこかでずっと思っていた。

🫘「せやな、俺チョコバナナ食いたいわ。」

乗るんかい、いやお前なら乗りかねないけど!!

⚡️「バナナは嫌いや。」

🫘「なんでそんなこと言うねん、もうマナトの分も買ってしもたやんけ。」

⚡️「先に聞いてから買えや、まあ腸の調子のために仕方なく食うわ。」

💭「腸の“調”子ってダジャレなん!?!?(笑)」

⚡️「お前ちょっとこっち来い。」

💭「はい、すんませんした。」


しばらく歩いて、拝殿に辿り着いた。

🌙「大きいだけあって歩くの疲れるね。」

確かに、なんだかんだ20分ぐらいは歩いた気がする。

🕯「そうだね、僕も疲れたよ。」

🌙「いや…あろまちゃんは浮いてたじゃん。」

🕯「ふぇっ、あっは!!そうだった!!僕浮いてたから足使ってないんだった!!」

え?煽ってる?

🫘「この裏に本殿があるんやんな。」

👾「そうそう、そこに神主さんがいるらしい。」

拝殿から裏に回って本殿へと向かう。

すると、本殿の中に入れる扉を見つけた。

ノックをしてみる。

「はい、どなたでしょうか?」

👾「勇者です、少しご相談があって来ました。」

🫘「どんな挨拶してんだよ。」

「勇者様ですか!!承知致しました!!」

🫘「すごいな、勇者パワー。」

ガチャ

「こちらへどうぞ!」

本殿へと入って行く。

👾「神主さんですか!どうも初めまして、勇者のはるーと申します。」

「初めまして、ようこそいらっしゃいました。本日はどのようなご要件でいらっしゃったのです?」

👾「実はこの僧侶が、賢者になりたいと言っていて、どうすれば賢者になれるのか教えて頂きたく、来させていただきました。」

⚡️「そんなこと一言も言ってへんわ。」

「なるほど、賢者ですか。そうなりますと、まず“雷の宝玉”をご用意して頂かなくてはなりません。」

👾「“雷の宝玉”?」

「はい、僧侶と雷の宝玉を掛け合わせることによって、賢者へと進化するのです。」

👾「なるほど、その宝玉は一体どこに?」

「雷の宝玉はこの神社を出て少し行った先にある城に君臨する、デーマド王が所持しております。」

⚡️「王が持ってるのかよ。」

👾「承知致しました、貴重な情報提供をありがとうございます、宝玉を手にして再びここに来れば、賢者へと進化させて貰えますか?」

「もちろんですとも、その時をお待ちしております。」

そうして、本殿を後にした。


🫘「今すぐに進化は無理か〜。」

🍯「まあでも、噂が本当だったことがわかっただけラッキーじゃない?」

🕯「そうだよ!やっぱ僕を信じるべきだったんだ。」

🫘「ま、まぁそやな。」

拝殿から鳥居へと戻っていく。

相変わらず人が多く、いろんな人とすれ違う。


ふとマリさんが何かに気づく。

🌙「ん?あれ…もしかして…雑種…?」

ツータマヒーローズ

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