「ん……?」
あれ…?俺背中刺されて死んだんちゃうん?なんか生きてるんやけど。誰かが助けた…?いや、そんなやつはおらんはずやけど……。そう直哉は思いながら自分の手を見てみた。
「…は?」
生前の自分の手よりものすごく小さかった。まるで幼児のように。慌てて直哉は鏡で自分の姿を見た。
「俺、ちっちゃくなってるやん!!!!」
一体何が起こった?アニメをたくさん見ている直哉にはある一つの仮説が浮かんだ。
――――逆行。
「ほんなら俺は、また人生をやり直せるっちゅーことやん…??」
直哉はガッツポーズをした。
でも、前世とは部屋が明らかに違った。まるで、猿—術式なし、呪力ゼロのやつが入れられているようなところ。もしかして…!投射呪法を使おうとしてみる。できない。しかも、何かいる。気配だけ感じ取れる。
「なんやこれ…気色悪いな。いや、これ、呪霊やないか?」
「俺、天与呪縛のフィジカルギフテッドやん…!!!!甚爾くんに会いに行こ!」
直哉は小さな体で駆けて行った。
「甚爾くん!!!」
憧れを抱いていた人物_まだ禪院の甚爾を見つけて抱きついた。
「あ゙?直哉か…。」
甚爾に頭を撫でられる。あれ?なんか扱いちゃうな…??いつもなら振り払われて床に転がされている。
「なあなあ、甚爾くんってフィジカルギフテッド?」
「は?そうだぞ?それくらい知ってるだろ。」
おかしなことを聞くな…という目で見られている。なるほど、甚爾くんは俺が同じやから優しいんやな…この逆行最高やん…!と、思ったのもつかの間。前から前世の兄達…まあ今もそうなのだが。がやってきて甚爾くんと俺に暴力をふるった。
「いてて……。」
「直哉、大丈夫か?」
甚爾は傷は負っているがほとんど痛みは無さそうだ。しかし直哉はまだ幼児ということもあり結構な痛みが入っていた。「大丈夫やで!いっ……た、」
「大丈夫じゃないじゃねぇか。ほら、治療しにいくぞ。」
「堪忍なぁ…。」
直哉は甚爾に抱き抱えられて心底嬉しかった。
「パパ〜急に呼び出してどないしたんや?」
「直哉〜♡」
いや、きもっ!あれ…?パパ、こんな感じやったっけ?多分、俺が禪院の人達にいじめられるからこんな親バカになってんやろなぁ。とりあえずそう解釈しといた。
「今度、ここで御三家会合がある。だけど甚爾と一緒にどこかで遊んでいるんだぞ。直哉がもし何か嫌なことを言われたらダメだからな…。」
そういうことは前世で言われ慣れとるんやけど…。まあええか。
「うん!分かった!俺甚爾くんと遊んどくわ!」
「流石直哉だ。」
直毘人が笑顔で言った。
〜設定〜
逆行した禪院直哉
天与呪縛のフィジカルギフテッド。前と結構立場が違うから😟ってなったけど甚爾くんが優しいしパパも優しいから別にいいや。前世での失敗もあったから、女を酷い扱いしないし、クズじゃない。この設定でいくと、甚壱、蘭太、真希真衣辺りも直哉にそこまで強く当たらないかな〜…
禪院甚爾
直哉がひたすらに可愛い。直哉セコム。いつか直哉を連れて禪院家出ていこうと思ってる。だから恵ママとは会うから恵も無事に爆誕。
禪院直毘人
直哉がひたすらに可愛い。直哉セコム。親バカ。
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