「今日は、ゆ、由里香ちゃんか・・・・・・」
苺の手は震えていた。大親友の由里香を殺すからだ。
(誰なんだろう。由里香ちゃんを殺すのを頼んだ人・・・・・・。見つかって、許可もらったら、その人を殺そ)
~由里香の家にて~
「ったく・・・・・・」
由里香はあきてきていた。全く家に誰も来ないからだ。
(誰も来ないじゃん。あれは嘘メールかな)
その時。由里香は何かの気配を感じた。家に誰かいるのだ。香奈芽は仕事で、帰る時は「た、だいま~‼︎」と言うから違う。
『ガサッ』
音がした。すぐ近くだ。由里香は、銃を用意し、音のする方へ向かった。
「・・・・・・⁉︎」
そこにいたのは、殺し屋姿の苺だった。
「苺⁉︎」
「由里香ちゃん・・・・・・」
「なんで苺が⁉︎・・・・・・わ、私を殺そうと・・・・・・」
「司令から連絡が来たから。だ、だから・・・・・・、由里香ちゃんの家に来て・・・・・・」
由里香は、苺を見た。暗い表情だ。いつもの、殺そうとする気持ちではないようだ。
由里香が何を話そうか迷っている時、苺は、スマホを取り出した。
「よし!『嫌です。』って返信しとく。」
「え⁉︎で、でも・・・・・・、それでクビになったら・・・・・・。」
「由里香ちゃんを殺すよりいいでしょ!」
『ガチャ』
「た、だいま~‼︎」
香奈芽が帰ってきた。
「お母さん!これ、どう言う・・・・・・」
「ドッキリ大成功‼︎」
「「は?」」
「いや、こんなことがあったら二人ともどうなるかな~って。ははっ!殺す人なのに、話すって・・・・・・ww」
香奈芽はおかしくて笑っていた。
「でも、本当にこんな事があったら二人ともクビよ。」
「「は〜い」」