今日は久しぶりのデートに行く。研磨は中々家を出たがら無いからたまには遠出しようかと思って電車で隣の隣の市まで。
『電車満員だね〜』
「これの次の電車乗ろうよ。」
『早く行きたいじゃん!これ乗ろ!』
「う〜ん。」
結局彼女に連れられて満員電車に乗った。
「逸れたら困るから、手繋ご。」
『うん!』
一駅目でもっと多くの人が電車に載ってきてもうスペースが無いくらいギュウギュウになってしまった。
「〇〇。もたれかかっていいよ。」
『あ、いや!大丈夫だよ!!』
「そっか」
次の駅まであとちょっとだ。って思った瞬間にスカートの中を誰かに触られる感じがした。きっと後ろのおじさんだ。
どうしよう。身動き取れない。気持ち悪いよ、、研磨に言わなくても後ちょっと私が我慢すればいいだけだし、我慢。ずっと我慢してたけど〇〇が抵抗しないからおじさんはどんどん触ってくる。怖くてだんだん手が震えてくる。
「〇〇。震えてるよ。大丈夫?」
『う、うん…大丈夫。なんでもない。から。』「でも震えてる。」
我慢していたけどやっぱり耐えきれなかった。
『スカート、中…。』
「え?」
『後ろのおじさん。』
研磨は〇〇の後ろを見た。
「何やってるの」
【なっ、!!】
満員電車の中。身動きも取れないから男は逃げることが出来ない。
「逃げられないよ」
【………】
次の駅に着いた時研磨はおじさんの手を持って一緒に降りた。
「〇〇。ちょっとまっててね。あ、やっぱだめ。行こ。」
〇〇と一緒に手を繋いでおじさんを駅員さんに渡した
「〇〇ごめんね。気づくの遅かった。」
『ううん。助けてくれてありがとう!』
「なんかあったら我慢せずにすぐ俺に言ってよ?」
『うん!』
「次から満員電車はダメ。時間ズレても空いてないとダメ。スカートは電車乗らない時だけにして。やっぱ俺と会う時だけにして。一人で電車乗らないで。」
めっちゃ決められた。相当心配したんだろうね。
コメント
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最高です! 赤葦京治お願いします!