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私
にとっての最大の敵だね。
特に後者は最悪だよ。
だってそうだろ? 人間には欲望があるんだからさ。
食欲、性欲、睡眠欲、物欲、名誉欲、承認欲求、支配欲、征服欲、所有欲、独占欲、色欲etc. こんなにもたくさんの欲望が渦巻いているんだよ? しかもそれらは全て、人間の根源的な欲求だからタチが悪い。
欲望を抑えられない人間が、この世にはごまんと居る。
彼らは罪を犯しても尚、自分を正当化しようとする。
それが本当に正しい事なのか? 自分の欲求の為に他人を傷つけてまで貫く正義とは一体なんなのか? 欲望に支配された人間には、そんな疑問すら浮かぶはずもない。
何故ならば彼らの脳内では、既に自分が正しくなっているからだ。
だからといって他者を否定するわけではない。
しかし、それはただの言い訳に過ぎないのだ。
他人の幸福を奪ってでも叶えたい願いがあるのか?欲望のままに生きることを許される環境で育ったのか? 自分のことしか考えられない愚か者なのか? それとも、他人を犠牲にしてまで叶えなければならない理由でもあるのか? どんな理由があっても、人の命を奪う権利はないはずだ。
それがわかっているならば、他人の幸せを踏みつけにしてまでも貫き通すべき想いとは一体なんだろうか? この世界には、たくさんの悪意が存在している。善意の裏には必ずと言って良いほど、別の形をした悪意があるのだ。
だがしかし……そんな世界にだってきっと希望はあるはずだ。
諦めなければいつか必ず叶うはずさ。
『あの子』のように……ね。
「えーっと、こっちの道であってたかな?」
俺は今、異世界召喚されて勇者になっている。
といっても、別に魔王を倒すとかそういう類の仕事じゃない。
俺の目的は、ただ一つ! 可愛い女の子とのイチャイチャラブコメ展開!! ただそれだけだ!!!
「ん~……やっぱり合ってるかぁ」
目の前にある大きな建物を見てそう呟く。
ここは王都の中央に位置する城。
その敷地内に建てられた王立学園。
そう! 何を隠そう、この俺はこれから入学する新入生なのだ!
「それじゃあ早速行こう! まずはどこから行く?」
「そうだね~、やっぱり最初はお城かなぁ」
「えぇ!? さすがにそれは早くないかしら? もっとゆっくり見て回ろうよ!」
「そんなこと言ってたら日が暮れちゃうわよ? それに早くしないとまた入れなくなっちゃうかもだし……」
「でもねぇ……」
「大丈夫だってば! ほら行くわよ!!」
「ちょ、ちょっと待ってよ!そいつが犯人だって証拠でもあるわけ!?」
「あぁありますとも!こいつが殺したんです!」
「ふぅん……じゃあその証拠っていうのを見せて貰おうじゃない」
「えぇ見せてあげましょう!こいつこそがこの連続殺人を犯した犯人だと証明するものをね!」
「そんなのがあるんだったら早く言いなさいよね」
「それでは発表させていただきます。」
「まずは『この国で一番強い奴』を決める大会から……」
「さぁ始まりました!第一回最強決定戦!!司会はこの俺、『天下無双』こと武本幸助が務めさせてもらいます!」
「えー、解説の方には我らが日本最強の高校生、神崎颯太さんに来てもらっています。よろしくお願いします」
「あ、はい……よろしくお願いします」
「おぉっと!?これは意外な顔ぶれですね!!」
「そうですね。まさかあの有名な神崎君が来てくれるとは思いませんでしたよ」
「ちなみに、神崎君は今までどんな大会で優勝してきたんですか?」
「えぇと、中学2年生の時に行われた全国中学生柔道大会で準優勝、高校に入ってからはインターハイ、国体、選抜大会などの数々の大会に出場して優勝していますね」
「すごい戦績ですね~。では今回の大会の意気込みを聞かせてください」
「えぇと、この大会は全国の猛者たちが集まる大会なので、とても楽しみにしてきました。頑張りたいと思います」
「ありがとうございます!そして、なんと今回は特別ゲストをお呼びしております!それではご紹介しましょう!!今大会の優勝候補の一人、現役女子高生空手家、藤宮麗華さんです!!」
「こんにちは、皆さん。今日は応援に駆けつけてくれて本当に嬉しいわ。私も精一杯戦うつもりだから、ぜひ最後まで見ていってちょうだいね♪」
「おぉっとお!!いきなり優勝候補が現れてしまいましたぁあああ!!」
「うおおー!こいつら強ぇぞ!」
「え!?誰だよあの女」
「すげぇ美人じゃねぇかよ」
「おいおいあれってさっきの奴じゃないか?」
「本当だわ、また何かやったのかしらね」
「ちょっと!あんたたちうるさいんだけど!静かにしなさいよね!」
「ん?なんだい君?俺