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それは、付き合ってまだ1週間、7月の事だった。
彼女:俺くん!ちょっと、屋上来てくんない?
俺:……え
一瞬、体がビクッと跳ねた。
屋上でキスでもされるのかと思った
……予想を超えた
彼女:……ふふ、私の終期、見て欲しくって
俺:……えっ、何して__
屋上から飛び降りたのだ
ここの学校は4階
俺は、人が自殺する所を見てしまった
……もっと他にもするべきことがあったと思う
今は泣こう、いや、泣くしかないんだ
母:ちょっと?なにしてんの?
母が自分の部屋のドアをガチャリ、と開ける
俺:ほっといて!!!!
いつもより、強い口調で言った。
母は少しびっくりしながらも、部屋を出ていったと思う
俺は一体どうしてしまったんだ
……
俺はあの日の事が、トラウマになってしまった
次の日から不登校になった。
あの日の事がニュースになっているのを見た
「飛び降り」だってさ、そんな簡単な言葉でまとめられるのかと、怒りと悲しみが混じったような感情になった
……もっとするべきこと…?
そうだ、彼女が飛び降りた理由を…
今は辛すぎてできない
ただただ、悲しい。
次の日からしよう、1時間後からしようと、先延ばしになっていった。
8月の中旬
やることに決めた
まずは友人関係から。
クラスメイトに聞いても、仲のいい友達に聞いても、「思い出したくない」一点張りだ。それに、俺の傷を抉るような言葉もあった
次は家庭関係
これが一番、関係あるんじゃないかと思う
彼女の父はパチカス、更にアル中。
しかも母は父に殴られ、入院中だ
こんな酷い家庭は見たことあるだろうか?
それでも優しかった彼女は……あぁ、泣けてくる。
よく見ると、痣が見えてくる日もあった
……
…………
こんなことを思い出すのが行けない
あぁ、もう帰ろう、そうしよう
明日は警察に行ってみよう
明後日は探偵に……いや、今は金欠だ
クソ、帰るか……
暗くなってきたしな