始まり_
執事「ルア様。朝でございますよ。」
執事「起きてください。今日は─」
ルア「…わかっているよ。」
ルア「おはよう。いつもありがとう。」
執事「おはようございます。」
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執事「お紅茶でございます。」
ルア「うん。ありがとう。」
ルア「…」
執事「ルア様。馬車のご準備が整いました。」
執事「いつでも大丈夫ですよ。」
ルア「わかった。行こうか。」
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「ルア様。着きましたよ。」
ルア「ありがとう。またね。」
「はい。お気をつけて行ってらっしゃいませ。」
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ガヤガヤ
ルア(ここがあの優秀校か。)
ルア(話には聞いていたけど、ここまで人がいるものなのか。)
ルア「人数落としといったところかな。」
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試験官「この度は我がノース魔法学校にお越しいただき誠にありがとうございます。」
試験官「大変恐縮ですが、これから我が校に相応しい生徒か確かめさせてもらいます。」
〈*ムーブ・スペース*〉
受験者「うおっ!?地面が歪んで、!」
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受験者「ここは…」
試験官「ご無事で何よりでございます。」
受験者「お、おい待て。人が減っていないか?」
受験者「ざっと50人はいたぞ。」
受験者「半分も減ってるじゃねーか!」
試験官「えぇ。試験は既に始まっていますので。」
受験者「はぁ?どういうことだよ…。」
試験官「では次の試験に移りましょうか。」
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〈*アイス*〉
ルア「こんなものかな。」
ルア(少し警戒していたけど、この程度か。)
ルア「んー眠いな。」
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試験官「あの受験者…」
試験官(試験を難なくこなすとはなかなか。それに私の空間移動魔法の条件もクリア。魔力量はギリギリ通過だったはずだが。魔力が尽きる様子もない…。)
試験官「魔力の制御か。」
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???「っはぁ、まずいな。」
???「魔力切れまであとわずか。」
???(くっ、ここまで来たのに…。)
〈*ヒーリング・アイス*〉
???(ん?なんだ?魔力が戻って…)
ルア「…」
???「君は…。」
???「今のは君が?」
ルア「うん。そろそろ魔力が尽きる頃だと思って。」
???「でも君と俺は仲間というわけではないのにどうして。」
ルア「僕の勝手だよ。それにここまで来ているのに落ちるのが可哀想だ。」
???「そうか…。」
???「君、名前は?」
ルア「…馴れ合うつもりはないから。」
ルア「それにそろそろ最終試験だよ。」
???「俺の名はラクア・レイット」
ルア「…ルア・ルージェ。」
ラクア「ルアか。さっきはありが…」
シュン
ラクア「感謝の言葉ぐらい聞いてくれよ。」
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