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最終試験_
試験官「では次が最後でございます。」
試験官「最終試験の内容は迷路です。」
受験者「迷路?ここに来て随分と楽そうな。」
試験官「では制限時間は5分です。」
試験官「皆さん校門でお待ちしておりますよ。」
••┈┈┈┈┈┈┈┈••
ルア「…*バルバード。*」
バサッバサッ
ルア「この迷路。結構厄介みたいでね。」
ルア「僕じゃ迷いかねないから、君の力を借りたい。」
ルア「安全ルートでお願いね。」
バサッバサッ…
••┈┈┈┈┈┈┈┈••
受験者A「俺が1位で突っ走ってやる!」
シュン
受験者A「なっ、移動して、」
受験者A「落とし穴!?」
シーン
不合格。
受験者A「くそっ、ここまできたのに。」
••┈┈┈┈┈┈┈┈••
〈フォワード・*グラビティ*〉
合格。
ラクア「よし。何とか合格した。」
ラクア(ん?頭の上に数字が。)
ラクア「なんだこれは。」
試験官「頭の上の数字はあなたのタイムです。」
試験官「3分28秒にこの迷路を攻略した、ということですよ。」
試験官「まぁまぁですね。」
ラクア「なるほど。」
ラクア(他の合格者も2分後半から3分台か。)
ラクア(難易度が桁違いだったからな。)
ラクア(まさか道が変わるとは誰も…。)
1分43秒
ラクア「え。1分?2分とかじゃなくて?え?」
ラクア「一体誰が…。」
ルア(何だか視線を感じる…。)
ラクア「ルア!まさか君だったとは。」
ラクア「1分台は君だけじゃないか?」
ラクア「どうやって」
ビュー
ラクア「さむっ。」
バサッバサッ
ラクア「…氷の鳥?どこから来たんだ?」
ビュンッ
ラクア「っ、あぶね。」
ルア「バルバード。彼は敵ではないよ。」
ルア「ここでは君の存在が珍しいからね。」
ルア「このあとは部屋分けだから、元に戻っていいよ。さっきはありがとう。」
シュン…。
ラクア「ルア。あの鳥は一体?」
ルア「僕の使い魔だよ。氷の鳥。」
ルア「さっきの迷路の道案内をお願いしていただけ。」
ルア「…僕は方向音痴だから。」
ラクア「そうなのか。」
ルア「試験が終わったみたいだよ。」
ルア「じゃあね。」
ラクア「あ、あぁ。」
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