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コメント
13件
ひやあああああっ、!!! 続き、最高すぎますーーー!! めざといりょうちゃんーーー!!! かわい…. 声で大森さんのことをレコグナイズしてるところに愛を感じます…. コメント、遅くなってごめんなさい とっっってもよかったです!!!
心理的な事を考えてる森さんすげ 見るの忘れてた🥲

おー!!! ここまで書いてくださいましたか!! いいですねぇ…若井さんの血の気の引いた顔が浮かびました… 前半の大森さんの葛藤(?)も、読み応えありました… 続きが…… お待ちしています!!
元貴side
『優しく抱いてくれる人』
その文字が痛い。
若井を優しくなんて抱いたことなんてない
俺と真逆を望む若井に、関係を切る事も出来ない、欲望しかない俺は、どうしたらいいのか、なんて俺にはわからない
ただ、俺が若井を縛っている
そんな関係は
若井にとって
いらないのかもしれない
若井を監視する様な事をした結果、現実を突き付けられ、俺は携帯に映る文字をただただ、眺めるしか出来なかった
あれから考えがまとまる訳もなく、忙しい日々を過ごせば、あっという間に3日が経ち、若井が『ダイちゃん』と会う日になった。
ヤリモクなだけあってあれから若井……ヒロくんとの連絡は、待ち合わせ場所と時間のやり取りをしたくらいだった。
家に居ても落ち着かないからと、早めにスタジオに入ったはいいものの、結局若井との事がチラついて、今日の俺仕事終わらせられるかな、なんて考えていたら、入って来た人物に珍しい問いかけをされた。
藤澤「おはよぉー元貴、早いねぇ」
大森「おはよう涼ちゃん、んー……なんか早く起きたから、たまたまね」
藤澤「寝てない訳じゃないよね?…………って、あれっ……元貴のバッグ……なんかいつもより荷物多くない?」
いつもより膨れたバッグに目敏く涼ちゃんに感ずかれるとは……
大森「ちゃんと寝てきたから大丈夫大丈夫。荷物は着替えが入ってるだけだから」
藤澤「ん〜?なんで着替え?」
大森「今日終わりが早いから知人と合う予定なんだけど、着替えという名の変装グッズ」
藤澤「なるほど……?でも元貴は変装より外で笑わない事じゃない?」
大森「え?何で?」
藤澤「会うなら個室とかだと思うけど……元貴の笑い声、元貴だってすぐ分かるもん」
大森「マジ?!……気をつける………」
藤澤「ちなみに僕は今日、アニマルカフェに行こうと思うんだ〜。それでね、行こうと思ってるアニマルカフェなんだけど………………」
あっぶな。
涼ちゃんだから何とか誤魔化せたけど、若井なら俺に変装してまで会う知人と呼べる相手なんて居ない事に突っ込まれてただろうし、最初から目立たない服装で何で来なかったのか、とか聞かれた可能性は高い。
藤澤「……ねぇっ、元貴聞いてる?!」
大森「あ、ごめん、全く聞いてない」
藤澤「んもうっ、だーかーらー」
大森「涼ちゃん話聞くのはいいけど、早くやらないと今日帰れなくなってカフェにも行けなくなるよ」
藤澤「うわっそれは困るっ、予約してるし!よーしっ、頑張っちゃうぞー!!」
ムキッと腕を上げて、キーボードへと向かう涼ちゃんの後ろ姿を眺めながら、若井が来て、俺の荷物のことに何か言われる前に移動しておこうと、あくまでも荷物が邪魔な感じを装って、見えにくい場所へと移動させた。
・
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藤澤・若井「「お疲れ様でしたー」」
藤澤「あれ?元貴は?」
大森「俺はもうちょい。これで終わりだから先に上がっていいよ」
藤澤「じゃあ、あと少しだね、元貴お先に」
大森「うぃー、ありがと」
若井「じゃあ俺も。元貴お疲れ、お先に」
大森「おー、じゃあ、お疲れ」
ふたりが去って行く中、「今日本当に早く終わったね。この後どうするの?」なんて涼ちゃんに聞かれて若井が何て答えたかまでは聞こえなかったけど、アイツ嘘が上手くないから質問に質問で返してそうだな。
涼ちゃんなら大騒ぎするだろうから下手に墓穴とか掘らなきゃいいんだけど……なんてよく分かんない若井の心配をしつつ、完全にふたりが居なくなったのを確認して、持って来た服に着替える。
流石に帽子だけとかだと若井に近付いた時に服でバレるだろうから一式着替える。
今日はワザと明るい服を着て来たから逆の黒に。
人間とは不思議な事に、服装が変わっただけで別人の様に感じる。
先程まで一緒に居た人間が全く違う色の服を着るだけで上手く認識出来なくなる。
理由は簡単、さっきまでの服の色や形状を無意識に頭に入れているから。
それと普段着ない色や服装を着るとこの人はこんな色を着ないと勝手に認識している為に気づかなかったりする。
だから着替えた服装は上下黒。
さっきまでの紫の派手なセーターとジーバンの俺とは違う色だから、会って話しかけるまでは若井に俺だと気づかれないだろう。
それと、サファリハットとマスクで準備完了。
時間を見れば、待ち合わせ時間が刻々と近付いている。
大森「それじゃあ…………行きますか」
─────
───
【都内某ラブホテル街近辺】
俺は今、待ち合わせ場所からは死角になる所に居る。
俺が先に待ち合わせ場所に着いて、若井が俺に気が付いたら元も子もない。それに万が一にも若井が来ない可能性もある。
まあそれに関しては99パーセント無いって思ってるけど。
(あ……来た)
待ち合わせ5分前。
若井が来た。
待ち合わせに現れる若井を見たら俺は、怒りか悲しみが襲ってくるのだろうと予想していたのに、何故か俺は胸が踊っている。
携帯を取り出し、何か操作する若井
俺も携帯を取り出し、画面を見つめる
「ヒロさんからメッセージが届いています」
若井から着いたって連絡だ。
若井(ヒロ)「こんばんは。今待ち合わせ場所に着きました。」
大森(ダイ)「こんばんは。ごめんね、後3分くらいで着きます。ヒロくんの今日の服装聞いていい?」
若井(ヒロ)「上が黒の革ジャン、下がワイドのGパン。後、黒のキャップ被ってます。」
大森(ダイ)「ありがとう、急いで向かいます」
若井の今日の服装は知ってたけど、「ダイ」を演じるには聞いておかないと怪しいしね。
服は着替えてるから近寄る時はバレないだろうし、声掛ける時は一応声色を変えるつもりではいるけどすぐに俺だってバレるだろう。
その時の若井の顔を想像しただけでゾクゾクしてくる。
若井の第一声はなんだろ……走って逃げたりするのかな……まあ、走った所で逃がしはしないけど
若井の姿も今確認したし、行こう
大森「ヒロくんですか?」
若井「あ、はい、………………え」
若井の返事の数秒後
ガシャンっと携帯が地面に落ちる音が響いた。