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🦈side
「撫でられるの好き?」
その言葉に顔を上げる。
ソファに座るきんとき。俺は床に座りきんときの脚の間に挟まっていた。
最近、よくきんときに撫でられる。
正直心地良い。
「うん」
素直に答えてみることにした。
するときんときは優しく微笑み、撫でる手を止めない。
きんときの指が髪を梳くたびに身じろぐ。
「かわいいね」
きんときはいつも俺の事をかわいいと言う。
その心情がよく分からない。
一先ず適当に返事をしてみる。
「うん」
すると、きんときの手が何故か止まる。
疲れたからだろうか。
いつもならもっと撫でてくれるのに。
しかし、一分経ってもきんときの手は俺の頭の上。
我慢出来ず、口を開く。
「なんで止めるの」
それだけ言い放つ。
すこし不満げに。
「ごめんごめん、つい意地悪したくなった」
そう言って笑うきんとき。
俺の事をまたからかっていたようだ。
怒ろうとしたが、きんときの撫でる手が動き始めたので黙ってやることにした。