勇者「風が…もっと強くなってきた…!でも城まであと少し、頑張らなくちゃ」
ケン「………戻ってきた…まぁ、こいつらの処刑はあいつの目の前でやってあげようかな、楽しくなってきた…君たちもそう思うよね?」
???「………!!…!」
???「…!?………!!…!」
ケン「なーんにも聞こえないなぁ僕のバブルの中からは逃げられないよ?あーでも、もしかしたら助かるかもよ?あいつがこの城を登って来れたら…の話だけど、ね」
勇者「すごく大きなお城…これをケンが…?一番上の場所からすごく強い光が見える!もしかしてあそこにいるのかな?行ってみよう、この城の一番上まで!」
ケン「やぁ、また戻ってきたんだ」
勇者「ケン!?ど、どこにいるの!?」
ケン「さぁ?内緒、でももっと上にいるよ」
勇者「出てきて!ケンは復讐なんてしたいって思ってないんでしょ?」
ケン「いいや、僕のこの恨みは復讐して、あいつらにも思い知らせないとね」
勇者「出てきてよ…会って話そ?そしたらきっと…」
ケン「君にいいものを見せてあげるよ」
勇者「いいもの?」
ケン「じゃーーん!これ、何だと思う?」
勇者「それは…!?国王!ジュピター!何でそんなところに!?」
国王「………!」
ジュピター「………!?…!」
勇者「ダメだ聞こえない…」
ケン「そりゃそうだよ、バブルの中に閉じ込めておいたんだからね!それじゃあご対面タイム終了〜」
勇者「あ!ケン待って!………二人とも消えちゃった…」
ケン「いやぁ…まさか丘のところにこいつらを連れてきてくれるなんて…本当に助かったよ、他の奴らを相手している暇なんてないからね」
勇者「あの二人はどこに行ったの!?ケンはどこにいるの…」
ケン「うるさいなぁ…ま、せいぜい頑張ってよ、僕はあいつらをどう殺すか考えるのに忙しいんだもし助けたいなら…急いだ方がいいんじゃない?」
勇者「ケン…僕は知ってるよ、君がそんなことするような悪い子じゃないことぐらい」
ケン「君のこと散々騙してるのに?悪い子じゃないって?笑えるねそれでも君は僕のことを信じてたいんだ」
勇者「………」
ケン「ま、せいぜい頑張りなよ?あーそうだ、僕の部屋には入らないこと!いいね」
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