“早く目を覚まして“
“愛しい人よ“
小さな檻の中で小年は泣く
その声はいつ枯れるのだろうと
どうか消えてしまいたいと
どうか死んでしまいたいと
でも願いは届かない
だって神様は自分なのだから
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少年の名は…太宰と言った
太宰は化物だった
背中には大きな羽
額には大きなツノ
右目には赤い瞳
両親は太宰を嫌がった
太宰も自分を嫌がった
太宰は分かっているのだ
自分はもうすぐ神様になると
もう人間では無くなると…
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?「此奴です!どうか…早く!」
?「はい!だからお金を…」
森「あぁ…これは…」
太宰の両親はある男に写真を見せる
男は森と言った
此処で有名なマフィアの首領だ
その時…地下の方のから声が聞こえた
とても綺麗な声だった
だかその声は何処か悲しい様だった
森「彼かい?例の化物は…」
?「そうです!早く連れて行って…」
森「あぁ連れて行くよ」
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森「君…着いてこないかい?」
太宰「……いやだ」
太宰はわからないのだ
外が世界が目の前にいる人が
自分を受け入れてくれるのか
森「大丈夫だよ」
太宰「……!」
ガチャッ
太宰は思えた
信じてみようと
世界をみようと
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文豪ストレイドックス
「世界を見る化物」
第一話「明日を見る」
ありがとうございました
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コメント
6件
すげぇ…塾帰りに見たんだけど、疲れどっかすっ飛んだわ。いつも神作、あざっす!