君と僕が付き合うまで

今日のチップはいつもとちょっと雰囲気が違う気がする。僕に対しての態度がいつもより優しい気がするんだ。昨日の事も相まってなんだか胸がドキドキしてくる。何かの気の迷いなのか、はたまた本当に｢そういうつもり｣で接しているのか、どっちだとしても今の僕なら受け入れられる………｡ええええええええ！？！？！？

なんで？なんで？こんな事考えてんの?!

僕はそんな趣味持ち合わせていない、、つもりだし！でもそう考えてしまってそれでちょっと嬉しくなっちゃってる自分もいることも事実なわけで…。

なんでこんな事考えちゃったんだろ。これからグリーティングでゲストの皆んなに会いに行かなくちゃ行けないのに…

｢デール？そろそろ行くよー｣

｢あ…うん！今行くよ〜｣

今回僕たちがグリーティングに出るのはウエスタンランド。お揃いのカウボーイ風の衣装に身を包んだチップは日の光も相まってとてもカッコ良くて、輝いて見えた。

このまま自分の気持ちを自覚してもいいかもしれない。

そう考えた冬なのになぜか柔らかく感じた昼過ぎのこと。