落ち着きを取り戻してから僕は、中也さんに 全部 話した
孤児院を出てからの記憶がなく、気づいたら
倉庫の中にいて、僕が異能力で人を殺していたと、、殺した瞬間にトラウマを思い出し、心が締め付けられるような苦しみを感じたと、、
中也さんは、驚きの表情で僕を見ていた
少しすると、中也さんはおかしな事を言い出した
中也 「お前、探偵社のことを覚えていないのか?」
敦 「探偵社??なんでしょうか?」
中也 「嘘だろ、、あの糞太宰の事も覚えてねぇのか?」
敦 「糞太宰さん??えっと、お知り合いですか?」
中也 「、、、少し待ってろ」
と、言って中也さんは誰かに電話をし始めた
会話の内容が少し聞こえる
中也 「ーーーーーが、記憶、、、ーーーーーーのため、ーーーーーーーいいですか?」
何を言ってるか分からなかったので目の前の海に集中する事にした
太陽に当てられて海は光を反射している
絵の具で描いたように綺麗な青色で、少し感動さえもしていた
綺麗な青色に、太陽、そして、足
足!? やばい誰か溺れてる 助けなくてはと海の方に走り出すが、あの変な煙のせいだろうか膝から崩れてしまった
僕に気づいた中也さんが電話を終わらせて近くにやってくる
中也 「どうしたんだ?敦」
敦 「中也さん、あれ、足が、、」
中也 「うぇ、」
溺れているであろう人の足を見て中也さんの顔色が変わる
敦 「中也さん、助けないと!」
中也 「いや、あいつは、、」
敦 「お願いします!」
中也 「チッ、、わかったよ、」
少ししてから中也さんと体に包帯を巻いた綺麗な顔の人が出てきた
敦 「中也さん、大丈夫ですか?」
中也 「大丈夫だ、」
そんな会話をしていると、少し不機嫌そうに包帯を巻いた人が割り込んできた
太宰 「やぁ、蛞蝓、生きてたんだ、」
中也さんの顔がめんどくせぇ、みたいな表情に移り変わっていく
中也 「お前も、まだ生きてたんだな、太宰」
敦 「えっと、お知り合いですか?」
太宰 「ん?何を言ってるんだい敦くん、」
敦 「えっと、どうして僕の名前を?」
太宰 「えっと、これは、、、」
太宰 「少し、質問に付き合ってくれないか?」
敦 「えっと、はい いいですよ」
太宰 「君は探偵社を知っているかい?」
敦 「あ、さっき中也さんが喋ってた名前だ、、」
太宰 「なるほどね、、その2 君は孤児院を出てからのことを覚えているかい?」
敦「覚えてないです、、」
太宰 「なるほどね、、中也 、敦くんは私が持ち帰るよ、いいね?」
中也 「ダメだ」
太宰「理由があるのかい?」
中也 「さっき電話したらボスが敦の事を見たいといってたんでな」
太宰「そうか、じゃあしょうがないね はいどうぞ、なんてすると思うかい?」
中也 「ありえないだろうな、、」
敦 「待ってください、えっと、戦うんですか?」
中也 「別に、殺し合いをしようとかではねぇよ」
太宰 「そうそう、平和的にゲームで決着をつけるのはどうだい?」
中也 「ゲーム?」
太宰 「じゃんけんさ、勝った方が敦くんを連れていく どうだい?」
中也 「いいぜ、やってやろうじゃねぇか、」
太宰 「じゃあ、敦くんは貰っていくよ、」
中也 「くっそー、、」
包帯の方が勝った、、少し不安だな、、
太宰 「さぁ、おいで敦くん」
敦 「は、はい、、」ビクビグ
太宰 「そんな怖がんなくて大丈夫だよ、取って食ったりなんてしないからさ、」
この人について行って僕は平気だろうか?
そんな事を考えてる暇もなく太宰という人に手を引かれ連れられていく
この人の表情は読めない
ただ、少し怒っているような気がした
コメント
1件