どうも皆様、サカナです可哀想なあめあめは伸びると学習しました
ヴィシーフランス書きます
最近ヴィシーちゃんの妄想が止まらなくてですね…ついった見てる方はわかると思いますが、片腕ないないヴィシーちゃんが写真にハマるお話を…とね
まあ長くなったので、ヴィシーちゃんの英家生活記になりましたが
私の設定としては自由は元々普通に共和政フランスで、フランク王国がパッパでした
でもナチに片腕を切られた際にヴィシーが栄養生殖。
自由には右腕が、ヴィシーには左腕がなく、併合した時に今のフランスとして腕が生えてきた…みたいな
改変したので、小説にして掘り下げました
フランス史はマジで知らないので、完全なる妄想です
⚠️旧国
ヴィシー・フランス、自由フランス
その名は第二次世界大戦時、フランスが別れていた時に存在した2人のものだ。
もちろん2人自体は現代にも生きているが、扱いとしては旧国と同じ。
特にヴィシーは傀儡であったため、主人のナチスが死に、解放された時に旧国となった。
自由の方はと言うと、現代のフランス共和国として現国の扱いになっている。
さて、旧国ヴィシーはどのように現代を生きているのだろうか。
チュンチュン、と小鳥の鳴く声で目覚め、カーテンの隙間から漏れる光に目を細める。
あたりはまだ薄暗いが、立派に朝を迎えているのだ。
「ぅ…ん…あぁ…もう、朝ですか…」
片腕で器用にベッドから降り、ヴィシーはそのままベッドの淵に座った。
彼の朝はまず、包帯を取り替えるところから始まる。
寝巻きを少し脱ぎ、昨日巻いた包帯を外す。
現れた右の肩口は出血こそ少ないものの、人為的にえぐられていた。
犯人は今は亡きナチス・ドイツの仕業だが、ヴィシーは過ぎたことを気にする性格ではない。
サイドテーブルに置いている綺麗な包帯を、左腕と口を使って器用に巻いていく。
とは言っても、やはり限界はあるもので。
上手く止めることができず、ぐちゃりと緩んでしまった。
「…また、北アイルランドさんにお頼みしなくてはなりませんね…起こすのは忍びないのですが…」
ひどく大きな傷跡は、できた当初に丁寧な処置をされておらず、今も清潔な包帯できちっと巻かなくてはならない。
緩んでしまっては1日の活動に支障も出てしまうため、まだ包帯巻きが完璧にできないヴィシーは人を頼る他なかった。
ナチスの元にいた頃はサロやナチスが巻いてくれていたので、自力で巻くのは練習中である。
北アイルランドにとっても毎朝のルーティンと化している包帯巻きだが、ヴィシーはまだ遠慮しがちだ。
そもそも、サロたちが巻いてくれていた頃はサロたちの方が早く起きていたから、起こす罪悪感がなかったことも一つだが…
一旦包帯を巻くのは諦めて、ヴィシーはずらした寝巻きを元に戻し、包帯を持って部屋を出た。
コンコンコン、と器用にノックすると、北アイルランドはすぐにドアを開ける。
もう起きていたのなら、罪悪感も少しは軽くなるというものだ。
「おはようございます、ヴィシーさん。包帯ですね?巻いてあげますから、中に入ってください」
「おはようございます。いつも助かっています、北アイルランドさん」
招かれるままに部屋へ入れてもらい、促されるままに椅子に座らされる。
「このくらい毎朝伺うというのに…ご自分でするには難易度が高いのでは?」
左の脇下から右肩へと、包帯は綺麗なまでに巻かれていった。
「確かに難しいですが、今日は包帯を止められれば巻けていましたから。もっと練習して、ご迷惑をおかけしないようにしたいです」
北アイルランドは傷に触れないよう、きつく締めすぎないよう細心の注意を払いながら、新しい包帯を巻き終える。
軽く体を動かし、ズレや緩みもないことを確認した。
「ヴィシーさんは偉いですね、少しくらい甘えても良いのに」
「…正直なことを言うと、あまり傷を見せたくなくて。スパンと切られてはいますが、グロテスクなことに変わりはありませんから。不快な思いをさせていたら申し訳ないのです」
「ふふ、一から肉塊をバラしている僕に、そんなことを気にする必要はありませんよ」
「!…ありがたいですが、でも…」
「でももだってもありません。もうこの家の一員なのですから、1人でなんでもしようとなさらないでください」
慰めるようにぎゅっと優しく抱かれ、撫でられる。
北アイルランドは望んでここにいるわけではないというのに、つい甘えてしまいそうだ。
「…僕かあなたが死ぬまで、毎日することになるんですよ」
「ええ、そうですね」
「…面倒だとは思わないのですか」
「思っていたら、ノックされても扉を開けることはありません」
「……本当に、毎朝頼りますよ」
「そうしてくださいと言っているではありませんか」
「………」
「さぁヴィシーさん、お返事は?」
「…よろしく、お願いします…」
「それで良いのです。それでは、僕はご主人様方の朝食を作りに行きますね。着替えてからおいでください」
「すみません…ありがとうございます、北アイルランドさん」
北アイルランドはにこっと笑って返事を返し、2人で部屋を出る。
ヴィシーは着替えのために自室へ戻り、北アイルランドはキッチンへ向かった。
部屋に戻ったヴィシーは、包帯に引っかからないように慎重に服を脱ぎ、与えられた執事服へと着替える。
片腕での着替えはもう慣れたもので、少し苦戦しながらもぴっしりと着こなした。
ループタイも取り付け、鏡で微調整。
ぷらんと右袖を垂れ下がらせながら、今日も一日働こうとやる気が出た。
「早く北アイルランドさんを手伝いに行かないと…」
実はまだ朝の5時半頃であるので、イギリスたちが起きてこない間に朝食を作る必要があるのだ。
「北アイルランドさん、お手伝いいたします」
「相変わらず燕尾服が似合いますね、あなたは。では、ベーコンと目玉焼きを作っていただけますか?まだ紅茶の用意ができていなくて」
「かしこまりました」
イギリスの朝食は産業革命時代に定番ができ、朝に多く食べて昼からの労働に備える意味合いがある。
そのため、朝食は品数が多くなり、その上紅茶まで用意しなくてはならない。
ウェールズは昼食、夕食と清掃の担当なので、2人で作っているというわけだ。
ヴィシーが美味しそうな料理を作り上げていく様は、やはりフランスという国の一部であったことがよくわかる。
利き手だったという右腕を失って尚これなのだから、彼は努力家だなぁと思う北アイルランドだった。
コメント
4件
腕の設定素晴らしすぎでは…?
ハァッ、、、!←息を飲む音 このヴィシーのちょっくら不便で温かみのある日常をひたすら追っていきたい、、、本当こういうの大好きです💘続きが気になる、、、!