※死ネタ要素有り?
※エセ関西弁
※キャラ崩壊
※ご本人様とは関係ありません
学園に通い始めてから早2週間。
あれからも俺は悪役令嬢ジェリーヌの手駒としてヒロインをいじめ続けた。
悪い噂を広めろ、だの物を隠せ、だの色々な事をした。
あまりに酷いものは断ったが、その度に俺の傷は増えていった。
ヒロイン、リヴェルは王太子ルシファーのルートに進んだらしい。
そろそろゲームの中盤だ。
ジェリーヌのいじめもだんだん過激になっていくだろう。
これからを思うと気分が沈む。
部屋の扉を開け、重い足をなんとか動かした。
…………
昼休み。
俺の足は少しだけ軽い。
俺はジェリーヌ達に見つからないように、特別棟の廊下を歩いていた。
特別棟は美術室や社交広間など、普通の教室とは違う部屋が集まった棟である。
授業でない限り一般生徒はここにほとんど来ない。
ここは、唯一俺がのんびりできる場所なのだ。
いつもの階段の踊り場に行こうとして、音楽室を通りかかろうとした時。
♪〜♫〜〜♪〜
音楽室で誰かがピアノを弾いているようで、馴染みのある旋律が聞こえてきた。
この曲は、前の世界で友人が好きだった歌だ。
何度も聞かされたから、はっきり覚えている。
「…♪〜♫〜光を〜こえ〜る〜♫〜」
懐かしさから、つい口ずさんでしまった。
音楽の扉が少し開いている。
興味本位で中を覗くと、そこには、
「rbr…」
ゲームのヒーローであるrbr・ストリフがいた。
rbrはピアノの音を止め、こちらを見る。
「sh…!」
「初めてお目にかかりますっ。sho・マグナートといいます。」
まずいっ
慌てて挨拶したからrbrの言葉を遮ってしまった。
怒っていないだろうか。
「っあぁ、はじめまして。rbr・ストリフです。」
少しの間、沈黙が流れる。
「お邪魔して申し訳ありません。失礼します」そう言いかけた時。
「歌、好きなんですか。」
驚いたことに、rbrは俺に話を振った。
「えぇ、まあ。友人が好きだったもので。」
「そうなんですか。…良かったら、一緒に歌ってくれませんか?」
rbrはなぜ俺に話しかけてくるのだろうか。
俺はヒロインのリヴェルをいじめているのに。
その上に、一緒に歌ってください…?
俺はrbrの意図が全く掴めなかったが、rbrの誘いに乗ることにした。
そういえば、誰かと一緒に歌うだなんていつぶりだろうか。
少なくともここにきてからは一度もない。
そんなことを考えていれば、曲のイントロが流れ始めた。
♫〜♫♪〜〜♫〜〜
「「きみと〜♫いつか〜♪め〜ぐり〜あう〜〜♫」」
アイツが好きだった歌。
よくアイツが歌っていた歌。
アイツは、元気だろうか。
音楽室には、2人の歌声が響いていた。
…………
その夜、ある夢を見た。
夕方、人気のない学園の屋上
そこに俺はに立っていて、夕日に染まる学園の庭園を眺めていた
眩しいくらいの光で、目が痛くなりそうだった
しばらく庭園を見つめた後、俺は決心したように頷き、屋上の柵を乗り越えた
そして、何か一言呟き、背に茜色を背負った
冬の冷ややかな空気に身を任せる
身体は重力に従い落ちて行っているはずなのに
どこまでも飛んでいけるような
そんな気がした
落ちていく感覚に安心し、目を閉じようとした時
誰かが俺に手を差し伸べようとしていたのが目に映った
…………
そこで目が覚めた。
身体中に冷や汗をかき、前髪がぺったりと額に張り付いている。
時計を確認するとちょうど午前2時を指していた。
今の夢は何だったのだろうか
夢にしては妙にリアルで、生々しかった。
もしかしたら、shoが飛び降りた時の記憶だろうか。
そういえば、ここに転生したての頃にshoの記憶を探った時も飛び降りた時の記憶は見つからなかった。
それが夢になって現れたということなのか?
…考えても分からないな
俺は体を軽く拭き、もう一度眠りにつこうとしたが、上手く眠ることができなかった。
一晩中、俺は手を差し伸べようとしてくれていた誰かが頭から離れなかった。
日にちが数えられねえ…
まぁいいや(毎回言ってる気がする)
rbrと出会いましたね
特に話すこと無いですね
じゃ、次回もお楽しみに
コメント
2件
rbr彡来ちゃー!!やっぱマブっすよ…