テラーノベル
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“俺だけ”がいいの。
いるらん
「全っ然来ない、、、」
何の動きもない液晶画面。
スワイプする手は止まらないのに、肝心の通知が来ないようでは意味がない。
30%ほど減った充電が現実を突きつけているようで吐き気がする。
(俺が、俺が居るのに未読無視、、、?)
前の彼ならすぐに返信してくれていたはずなのに
前の彼なら俺のために沢山時間を割いていたのに
前の彼なら、、、?
ーーーーー
「ただいまー、」
愛嬌の欠片もない、でも何よりも安心する声が玄関から聞こえた瞬間、俺は部屋を飛び出す。
「いるまっ!」
大好きな彼の胸に飛び込み、寂しい気持ちを埋めようと頭を擦り付ける。
びっくりしている彼の顔もカッコよくて、思わず見惚れてしまうほど。
疲れているはずなのに、それでもやさしく俺の頭を撫でてくれるこの手がだいすき。
「ただいま、らん。」
やさしい顔で微笑みかけてくれる。
彼の胸元から香るこの匂いはきっと恋の匂い。
ーーーー
次の日の夜。
今日もいるまは未読無視ばかり。
でもどうしても会いたい、寂しい。
もう帰ってくる時間。会社まで来てしまった。
「〜〜、!」
「ww〜、〜〜?」
「〜、〜〜w」
知らない女の人。
知らない女の人と居る君。見たことのない笑顔。
どんな関係、?
しばらく二人を眺めていると、
ようやく彼が此方の視線に気づいたみたい。
「、、、!」
動揺しながらもこっちに駆け寄ってくる。
「らん、どうした?迎えなんて。」
「寂しかったの、!メッセージも未読だし、、」
困り眉になりながらも呆れたように頭を撫でてくれる。
俺の手を握って小走りで家へと帰る君。
今日も彼からは恋の匂いがする。
ーーーー
それなのに、
見てしまった。
彼が、彼が女の人を抱きしめているところ。
信じられない。
あんなに好きだと言ってくれたのに。
愛してると、一番だと。
「俺の何がダメだってんだよ、、、」
その日はメッセージを送る元気もないまま、
ベットに倒れ込み、瞼を閉じた。
ーーーー
「ただいまー、って、らん?」
おかしい。いつもならすぐ足音がするのに。
今日は足音どころか物音すら聞こえない。
階段を駆け上がり、寝室へと向かう。
ベットの上で丸まっていたのは俺の可愛い彼女。
泣いたのだろうか、頬に涙の跡がある。
「おーい、らん。起きろよ、」
「ん”…」
小さく呻き声を上げながらこっちを見上げる。
「い、いるま?」
「いるまだけど、?お前の彼氏だろ。」
“彼氏”という言葉を発した瞬間、らんの瞳が曇った気がした。その言動に違和感を覚える。
「らん、?何かあったのか?話せ。」
らんは、恐る恐るという言葉がぴったりなほど体を震わせながら、ぽつりぽつりと語り始めた。
「い、いるまが、しらない女のひとと、ハグしちゃってるのみて、、それで。」
「浮気だと思った?」
「う、うん、、、」
はぁ、と溜息をついただけでらんはぴくりと体を震わせる。
嫌われたとかしょーもないこと考えてんのかな、
「大丈夫だよ、俺にはらんしかいない。」
「でも、俺の他にもハグしてる、、、」
「今度からはお前だけだから。」
「前だって女の人と仲良かった、、、」
「今度からは話さないから。」
「前だって、前だって、、、」
「大丈夫だから、浮気なんてするわけない。」
「そーゆー事じゃないの、!」
涙を流しながらも俺にしがみつく君が愛しい。
「俺だけ見てて欲しいのっ、、、!」
嗚呼、
やっと俺に堕ちてくれたのかな、、、?
なぁ、らん。
ーfinー
恋愛ものって何でこんなに難しいんでしょうね。
あったかい目で見て欲しいです。
恋愛経験皆無超リアリスト人間なもので。
私には難しいっすよ、みは。
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ここ
#シクフォニ
コメント
2件
説明書こうよ