テラーノベル
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佐藤視点
行きつけのゲイバーに今日も向かった。ここはかなりの穴場で駅が近いだけでなく、様々な種類のアルコールがある。今日も臼井さんとカクテルを飲み合う予定だった。
ドアを開けるとある違和感に気づいた。いつもいる臼井さんがいないのだ。あの人は100%の確率でここにいるというのに。
少し残念に思いながらカクテルを飲んでいた時だった。
男「きみ、新規さん?よかったら俺たちと呑まない?」
あいつらは新規さんをに話しかけてはワンナイトを仕掛ける、バーに相応しくない奴らだ。
話しかけられている男に目を向ける。プリンになったマッシュ、俳優かと見紛うほどの綺麗な顔。
…上田ではないか。
「あれ?上田じゃん。なんでいんの?」
今にも助けて欲しそうな目で見つめられる。求められては仕方がない。助けよう。
「ごめんね〜彼俺のだから。触らないでもらっていい?」
震えている彼の方に手を置き安心させる。トラウマにならないといいが。
その後なんやかんやあって。上田は完全に酔い潰れた。
カクテルはジュース、、、なんて言ったからかがぶ飲みして酔い潰れた。正直悪かったと思ってる。
上田「ん〜もっと飲む〜」
空のグラスに手を伸ばし極々と飲むふり?をしている。
上田「しゃとぉ~!このカクテル、美味しいねぇ!」
無論、上田は何も飲んでいない。一体何が美味しいのだろうか。
佐藤「うん美味しいね〜、水飲もうねー?」
上田「お水やっ!!!」
駄々っ子のように顔をプイッとする。本当に上田なのだろうか。僕の知っている上田は、仏頂面で何を考えているか全くわからない奴なのだが。
しかしどうしようか。僕は上田の家なんて知らないし。仕方がない、僕の家に泊めるとするか
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