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#優等生
猫塚ルイ

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今日の昼休み。
「恵斗ー?」
恵斗君を探した。
「…あ」
思い出した。恵斗君は今日5年の子と、将棋してるんだった。
将棋のルールも知らない私には、観戦しても面白く感じないだろう。
「はぁ…。」
思わずため息をついてしまった。
大丈夫。次の日、誘えばいい。
「おはようございまーす」
「おはよー」
いつも通り早朝に来て、誘った。
「今日、昼休み、遊ばない?」
「あーー。今日も将棋するから無理」
くっ…。もっと柔らかい断り方しろよ。
「おはよーございますぅ」
「おはよ」
また誘った。
「今日ー。」
「むーり。」
いらつくな。もうちょっと配慮しろって。
相手は女の子だぞ。まあ…恵斗はそんな奴だから、しょうがない。
次の日…次の日だ
「おはようございます!!」
「おはよー」
さすがに…あの恵斗も、ここまでしつこくされたら断れないだろう。
「き…」
「無理」
…なんてサイテーな奴…はぁ
そういえば、一ヶ月たったから、掃除場所変わったんだっけ。見てこよう。
「え”…」
私は現実を逃避しようと、二度見した。
(きっと、きっと…目がかすんでて…)
でも、やっぱりダメだった。そりゃそうだ。
恵斗と、掃除場所が、一緒だ。
「靴箱を、恵斗と、私で、二人で…?」
「おっ、変わってたか。そーか。てか、一緒じゃん。」
「うん…」
少し声のトーンが下がってしまった。それほど
嫌なのだろうか。本心は、喜んでいたのかもしれないが…
小学4年生の時。
「優里ってさ、好きな人いる〜?もしかして、恵斗とか?笑」
佳苗ちゃんに聞かれた。
「いないよ〜笑恵斗なんて、ナイナイ!」
笑いながら話した。はずだった。
なぜか、心は苦しかった。
好きじゃないんだから。…
コメント
3件
うわ、これは…胸がぎゅっとなる感じですね。恵斗くんの塩対応が続いて、ついに掃除場所まで一緒になっちゃう皮肉。そしてラストの「好きじゃないんだから」という繰り返しが、実は小学4年の自分への暗示みたいで切ないです。作者さんの「本当は好きだけど認めたくない」描写が本当にリアルで、子どもの頃の自分を思い出しました。次、恵斗くんと二人きりの掃除で何が起きるのか、気になって仕方ないです!