この感情をどう表したらいいのだろう、ベッドボードを握りしめている手に力が入り、下から彼に激しく突き上げられるたびに感じてしまい、これほどの快感は、ある意味おそろしかった
焦がされるような感覚が一気に襲い掛かり、あらゆる喜びが倍増していく感じ
そして突然私の中に、うごめいていたものが爆発した
体が弓なりになり、全身の筋肉が震え、弾けるような絶頂感が体を走り抜けていった
そこには痛みも懸念もなにもかもがふっとんだ
やがてゆっくり上りつめた場所から舞い降りてくると、私は彼の体の上にひれ伏すようにしがみつき、すすり泣いた
痛みからの涙ではなく感動の涙だった
「柚彦君・・・ああ・・・柚彦君・・・」
彼も私の髪に頬を擦りつけて、私の名前を囁いてくれていた
「・・・・手錠を外して・・・鈴ちゃん君を抱きしめたいんだ・・・ 」
ほんの一瞬でも彼から離れたくなかったが、私もまた彼に抱きしめてもらいたかった
指先が震えて力が入らず、なかなか手錠が外せなかったが、それでもようやく両手首から手錠を外すことが出来た
とうとう両手が自由になった、彼に力強くひしと抱きかかえられ、私は泣いた
これまでの人生のすべてがこの瞬間に凝縮されたような気分だっ
「愛しているわ」
「愛しているよ」
繋がったまま硬く抱き合い、一糸まとわぬ二人には、もうこれ以外に交わす言葉が見つからなかった
コメント
2件
ああ、良かった〜。 これでトラウマが消えたよね。 柚彦君の忍耐力が優ったね😊
柚彦君、すごい‼️信じられない忍耐力で本物の愛を鈴ちゃんに伝えられたね。感動です。