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雑食
4
ソナチィィロシドイィィ神
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ワンクッション⚠️政治的意図を含まず、実在する国家と無関係です。カップリング要素「ソナチ」が含まれます。戦争の描写っぽいのもあります。一応ソ連は性別描写があります。あと、それぞれ結構個人設定の性格です。無理だと思ったらすぐに引き上げを、何でもいける!って人だけどうぞ
ー雪混じりの風は強く吹き、目を開いてしまえば途端に凍りついてしまう様な場所だったー
そんなきっと誰もが知らない様な凍える森の奥にそれはあった。
暖かい色合いを持つファッハヴェルク、そこにあった暖炉は懐かしい祖父の家にあった香りがした。とても愛していた、守りたかったもの。それが目の前にあることをナチスは認めてなお、自分の事を軽々と持ち上げて、黄金の色の瞳を持つ独眼の美丈夫の顔を睨め付けなければならなかった。
話は数週間前に遡るー
ナチスは最早廃墟と呼べる程崩壊したベルリン都市のある建物の地下で命を繋いでいた。
「食料も尽きたか、、、」思わずあからさまなため息が出た。正直いうところ、国の化身である身ヴァイマル共和国として生を受けたにも関わらず、姿が変わりこんなにも情勢が滅茶苦茶になったのだからこんな結末は少し予想が出来ていた。困った事に国民であるのならナチスの人格に少なからず影響を与える。と言っても救済も懺悔もこの名を冠する限り叶わぬ事だ。ナチスはこの戦争の落とし所は自分の死だと覚悟を持っていた。他にふっかけ多くの犠牲者が出たのだから、自分もやられても私だけは文句が言えないと思っている。さてはてどうしたものか。ただ捕まっても良くない、恨みを持つものは私刑を行ってしまう為却下だ。捕まるのは上官の様な人間が好ましい。彼らは立場を遵守して行動する。そうすれば適切な裁判を受け戦犯として見せしめの様に死ぬことができる。 ただただ、野垂れ死にすれば、戦争後のヘイトが終戦後のドイツに降りかかる、少しでも減らすべきだ。ナチスは最期の大仕事の道筋を頭の中で組み上げる。これでも軍の中だと参謀で張ってきたのだ、チェスでも負けなし、イギリスと互角の勝負をヴァイマル時代でもしてきた。
(まあこっそり外交会議中も二人きりの時していたのは秘密だ。)
そういえば彼との勝負はまだ決着がついてなかった。いや、7回引き分け32対33でギリギリ勝ち逃げだ。「ふふん、監獄でそれを引き合いに出して暇つぶしに付き合わせよう、何だ、楽しみが増えてしまったな」こう考えると今まで自分を縛っていた枷が取れた様にも思える。素の口調が戻ってるのがいい証拠だ。本来の趣味なんて手に付ける暇は無かった。それが死刑を待つ檻の中でも、それでも良かった。緻密であり自分の命を数字としてみた合理を追求した計画。同盟国の大義名分を逆手にとり自らだけを死刑台に運ぶもの。この命で済むなら安いのではと思うほど、縛られ続けたナチスにとっては彼らこそが生きるべき国だった。ボロ布のフードで顔を隠して意気揚々と計画へ歩みを進めていた足を止めた。それは脳裏に思い浮かぶ男の行動を考えたからだ。
ソビエト社会主義共和国連邦、彼の名だけで、その国の主義主張ってのは伝わってくるものだ。正直言って我が国では受け入れがたい存在であったらしい、彼と対面した時傲慢に堂々と振る舞えとキツく言われた。傲慢でも、自分は何でもかんでも行えてしまう様に振る舞う傲慢さがあると言われた
(仕舞いにはそれができる脳味噌があるからタチが悪いとイギリスに言われた。殴られたいのか?)
どうやらそういう傲慢さではなく悪辣さを全面に出せとの命令。
随分の嫌い具合だなと当時は軽く受け流し、彼の国と対面したわけだが、初対面の印象はデカい。その一言につく。まあ憶測できっと195cmだろう。そして自分の様な165cm程しかない国と参謀だった自分のどれだけ運動してもうっすい体と比べるのも烏滸がましいくらい筋骨隆々な絶望的な体格差、その上目が潰れそうな程の完璧美形をみた瞬間に「国名クソ長いけどリズムよくいえば覚えられそうですね〜とか御国の上の方のヒゲってブームなのかな?」なんて外交官が聞いたら説教一直線な話の話題も、ふざけた話から引き出せる情報の算段もすっ飛び、自分は取り敢えず言われた言葉を思い出し悪の帝王感を演出しつつ、これからこの国と対立したら頭潰されて終わりそうって言う本音は胸に仕舞い込み。仕事を完結させたわけだが、一回だけそんな彼と酒を呑んだ記憶があった、生憎殆ど覚えていないが、でも唯一彼が、唯の少年の様に笑った瞬間を見た時、立場が違えばもっと違う結末があったのかもしれないとほんのり考えながら彼の頭をくしゃっと撫でたのだけは覚えていた。
「あーっ!なんで思い出すかなあ」今だけ自分の脳が恨めしい。関連する情報と一緒にポイと未練がましい思いが引き出されて、後悔がよぎる。「ふむ、彼が忘れてくれてると良いのだけど」あんなにも優しい顔を見せてくれたので、小さな記憶程度でその顔を曇らせないで欲しいものだ。彼も得てして上官であるため会う可能性は大いにあり得る訳だ「ふふ、もしくは攫ってくるかもしれない一杯奢ってやったがその借りを返しに行く感じで、いやあり得ないねそれじゃ取り返しがつかないことをしたからなあ」
少し暗くなってしまったが、上官の目星、ルートは確保済み。後はいい感じに捕まるだけなわけだ、それくらい楽勝余裕のよっちゃんイカってなわけで(日帝に教えてもらった)
その時、廃墟の外壁がふとがらがらと落ちた。劣化と爆撃の影響だろうと推測できる。まあぶち抜かれるよりマシだと思っていると、何故と疑問が湧いてきた、まず今は風は強く吹き付けていないし、深夜の廃墟ましてや敗戦国の物資の強盗をするバカはいないだろう。何より劣化というよりは、何回か補修したせいで崩れてしまっている様な、、、。実は、逃げる場所にも合理的最適解はある。この廃墟の部屋はまさにそれだった「あーダメだよな、やっぱり合理的すぎるってのも良くないんだな。待ち伏せかあ、私そんな君に悟られる様な言動したかなあ、、」壁に問いかけると
その瞬間グンっと足が宙に浮く
「おあっ!?」まるで樽を運ぶ様に背後から自分を持ち上げ腰を鷲掴まれる。その動きに驚きナチスは目を見開いた。黄金の瞳と目が合う相変わらずの美丈夫なソビエトがここにいた。
To be continued….
コメント
1件
うわあああ、第1話からすでにエモすぎる!!😭💕 凍える森の隠れ家と廃墟ベルリン、雰囲気がもう小説の香りする…。ナチス側の諦観と覚悟の内面描写がめちゃくちゃ丁寧で、「彼にだけは曇った顔見せたくない」って感情に胸がぎゅっとなったよ…。そしてラストでいきなりソ連登場の「おあっ!?」でブッ飛んだ!!笑 体格差と過去の思い出、続きが気になりすぎて夜しか寝れない…!⋆♡