テラーノベル
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こんにちは。
私の作品はあまり公開できないようなものしかないのですが、ほのぼのにして公開できるようなサイブラも作りたいので、ここで書こうと思います。
元々チャットでは無くノベルタイプで活動していたので公開できるものはこれで書きます。
•サイモンがブラッドに片想いして葛藤するお話
⚪︎キャラ不安定
↓始まります
「サイモン!」
いつもぼんやり顔の彼は僕の名前を呼んだ。
そういえば最近、妙に彼呼ばれるとドキリ、と何かがバレたような、見透かされやしないかという感覚に襲われるのだ。
今だって。
「お、ブラッドじゃん。やっほ〜」
特に何事もなかったように平然を装う。
何かを隠しているわけではない、いや、正確に言うと無かった。それが、つい昨日に一番ストンと心に落ちる言葉を思いついた。
多分、恋。
「あのね、さっきね!すっごくおいしいコケたべたの!」
「それおいしいの?」
「うん!たべる?」
「いや、僕は遠慮しておこうかなあ…。それよりブラッドの方が美味しそうだよ」
「ええ?!ぶらっど、おいしないよ〜!」
少しの本音混じりの冗談を口走った。
どうして道端の草や苔を食べるような変な奴を、しかも男を好きになっているのだろうか。
普通なら苔を食べている奴なんて引くだろうに。
「さいもん?どしたの?なにかなやんでる?」
「…そんな顔してた?」
「うん、そうみえた。だいじょぶ?」
そうだ、彼は何にでも些細なことでも優しく話しかけてくれる。痛覚がないし、知能も低いというのもあってか、自分が分からない感覚に敏感という感じだった。
彼はこてりと首を傾げて、下がっている僕の顔を覗いてきたので、反射的に距離を取ってしまった。
君が一番の悩みのタネなんだよ。ブラッド。
「ごめん…何も悪気はないんだ」
「ぶらっど、やなことしちゃった…?ごめんねサイモン…」
しょんぼりと悲しそうな顔をする彼。
そんな顔しないでよ。むしろ悪いことをしたのは僕なのに…。ただ、そんな顔も鼓動を早める動機となった。
「ブラッドは悪くないよ!ほら、僕は元気だよ」
ふと彼の頭をふんわりと撫でる。バケツを取られることが苦手らしいので、バケツの上から撫でた。
「そう?えへへ、よかったぁ!」
ニパっと輝くような笑顔をこぼす。
ああ、そうだ。僕はこの顔にやられた気がする。純粋で優しい笑顔。
軽く表現すると、めっちゃ可愛い、ということだ。
今僕はすごくみっともない顔をしているかもしれない。鼓動も早まり、顔を歪ます。
全部君のせいだ。
「かわいい」
「う?」
しまった。つい内しまっていた言葉が溢れ出た。一つ溢れたらもう止めることは難しかった。
「ぶらっど、かわいい…?」
「うん、とっても。君のその顔は誰にも見せたくない、勿体無いと思っちゃうくらい。僕ね、ブラッドのことが好きなんだ。」
「すき?」
「そうだよ。好きで好きでしかたがない…夜は君のことを考えているんだよ。」
「んええ…?」
「ブラッドは僕のこと好き?」
勢いに任せて質問をした。
でも、君はこんな気持ち分からないだろうな。
「ぶらっども、さいもんすき!」
嬉しいようで悲しい返事だ。
僕が求めている意味とは、きっとズレている。
「…ありがとう」
若干引き攣った返事を返した。
ここでわざと都合よく解釈して、告白してしまおうか。
そしてデートに誘おうか。
あわよくば、そのまま家に連れ込んで襲ってしまおうか。
という、残酷な考えが脳を過った。
一瞬開きかけた口を閉じて飲み込む。
君はじわじわと僕の脳を溶解させていく。
いつかそれが溶けきったらどうなるのだろう。
溢れて、流れて、そして君に混ざるのだろうか。
「ブラッド、僕は用事があるから帰るね。何も気にすることはないよ!ごめんね、またね!」
熱い…
脳が警告を鳴らしたから、僕は僕から逃げることにした。
「そう…わかった。じゃね、さいもん」
キュッ
脳が一瞬機能を停止させた。
彼のふわりと香る土の匂い、ほのかに混じる可憐な花の匂い、そして温かな体温。
あまりの心地よさにクッションのように、きゅっと抱きしめ返した。
(君はどうして軽率にそういうことするんだ…)
自身の体温が上がっていくのを感じる。ドクドクと高鳴る心臓はバレやしないだろうか。
「さいもん?なんだかあついよ。かぜ?」
上目遣いでこちらを覗く君。
まんまるな吸い込まれるような黒丸の視線はかちりと僕に当てて、
0距離からの刺激に思わずパッと拘束を解いて離れる。
「そ、そうかも!ブラッドに移ししちゃいけないね!ま、また明日!」
「うん!げんきなってね!」
ぶんぶんと手を振る彼を横目に、そそくさと早足でその場を去った。
少し失礼な態度を取ってしまったが、彼は気にしていない様子だった。
(ブラッドがバカで良かった…)
ぼんやりそう思った
◻︎▪︎◻︎▪︎◻︎▪︎◻︎
静かな森にきて木陰に座った。
流れる雲をボーッと眺める。
「君はいったいいつまで僕を狂わすの…?」
はあ…と、もどかしい気持ちを押し込んだ
深いため息をつく
「少しは僕の気持ちを考えて欲しいよ…」
ぽつと落とした独り言は、
さわさわと木々のそよぐ音にかき消された。
▪︎◻︎▪︎◻︎▪︎◻︎▪︎◻︎▪︎fin▪︎◻︎▪︎◻︎▪︎◻︎▪︎◻︎▪︎
コメント
1件
つづぃお願いします。🥺🥺🥺🥺🥺🥺🥺🥺🥺🥺🥺🥺🥺🥺🥺🥺書かないと、😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬🤬だからね。