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◆ 王国概要
北方大陸と南方大陸が存在し、王国と公国は北方大陸に位置する。王国の北にはミュカ大森林があり、様々な亜人種や妖精族が自治区を形成している。水の都キャミルコッフェに届く水は全てミュカ大森林の地下を通っている。水源地はミュカ大森林の北に広がるマーミコリオ山脈となる。その東にはサパム山脈がある。この両山脈の合流地点の地下には、ドワーフ族のバフクラフト地底王国が要塞都市を築いており、『風の道』と呼ばれる地下道がミュカの地下から街道へと抜けている。ここが行商路として繁茂している。東部サパム山脈の南にはノスネア公国がある。
王国を街道沿いに南下すると『行商の町ペタ』がある。ペタは行商に携わるホビット族も多く見られ、ペタを街道沿いに南下すると、ホビット族の自治区パンポンティーノ がある。パンポンティーノでは、『ホビット造り』と呼ばれる住まいが密集している。丘の斜面を掘った建築様式はどこの国にもないユニークなものだ。
パンポンティーノを南下すると北方大陸を東西に走るムーザ山脈にあたる。ムーザ山脈を南下する事は難しい。そこは剥き出しの岩盤が山を形成しているため、険しくなっていく。そのムーザ山脈を超えて南下した先には広大な砂漠があり、シスト辺境自治区と呼ばれ、多数の部族が農業や放牧などを営みながら生計を立てている。砂漠の中央には森が存在し地下水が湛えられる。この砂漠の地下には無数の遺跡や遺構が存在し、失われた技術を求めて冒険者が後を立たない。
水の都キャミルコッフェはラッフェルコッフ王国の王都である。ラッフェルコッフは共通語で『大いなる杯』を意味し、キャミルコッフェは『満たされた杯』を意味する。国旗に描かれた王国の紋章は翼のある獅子である。王国の領地のほとんどは平原か森林のある丘陵地帯である。城内と城下、門外に分けられる。王城は小高い丘陵地の上に位置し高い城壁で護られている。王城の裏手は断崖になっており、深い湖が広がる。その北には広大なミュカの大森林の美しい樹海の波を一望できる。
王城から出ると宰相や軍閥、諸侯の住まい、近衛兵団の宿舎が立ち並びその区画も壁で覆われて部外者を寄せ付けない。王城を含め、ここまでを城内と呼ぶ。
王候貴族の区画から丘を下ると城下に入る。教会と役所、憲兵団の宿舎が設けられた城下中央に差し掛かる。中央から東西南北に大通りが走り、区画整備がなされている。大通りは馬車が通る為、石畳は平らに仕上げられている。北門を除いた東門、西門、南門は門外へと続いている。門外とは門の外の農村や街を意味する。門外には多数の町や集落がある。ほとんどが農村となり、各地貴族の住まいを中心に形成されている。
北方大陸で最も有力な国はラッフェルコッフ王国とノスネア大公国である。自治区が多数存在するが、国家と呼べるような行政や治安を維持する為の組織や機構が整っていない。但し亜人種に関しては同族間の掟が存在し、人族よりも厳しい治安維持が行われ、道徳観念が法の役割を上回る側面がある。王国・公国側が人族の立場で『自治区』と位置付けを行っているが、亜人種の立場から見ると同族が身を寄せ合う立派な国家である。
南方大陸には帝国や商業国家が存在しているが、商人同士の流通や交易があっても正式な国交が無い。
キャミルコッフェの行政の仕組みは、議会制を用い、議会が議論し決議案や法案をその実現に即した形に調整し、王に提出する。王が承認すれば決議案や法案を役所が執行する運びになる。その際、税務室から役所に予算が下りる。役所は一般的に国民の生活に関する仕組みを管理する。
役所に出入りする執政官は特殊な内容を担当する事が多い。役所館内に執政官室を設けてはいるものの、一般役人とは異なり独立している。
憲兵団は治安に関する内容を担当する。議会のもと、役所、執政官、憲兵団はそれぞれ独立している。議会はこれらの組織を取りまとめる権限が与えられる。
税務室は役所が決めた税率に則って税の取り立てを行う。税は決議案や法案の執行に関する予算として用いられるほか、公共物の維持に用いられる。また、一部は王に献上される。王に献上された金額は役所を通じて国民に開示される。
法務部は議会の不正をはじめ、憲兵団が捕らえた者が本当に犯罪者かを取り調べる。法務部は法廷・調査室・刑務室を有しており、調査室は被疑者に関する情報を収集し、法廷に提出する。法廷で犯罪者と断じられた場合、刑務室で服役となる。
教会は、王に承認された決議案と法案を保管し、神が定めた法に合致しない解釈や利用がないか徹底的に調査する。
法務部と議会を見張っているが拘束力はなく、あくまでも善意に基づいた情報収集と王への報告までが勤めとなる。教会は王の相談役であり、同時に指摘役でもある。
王家が不正を犯した場合、教会は全国民に通達する権限を持っている。国民投票の過半数が王の不正を許さなかった場合、国王は罷免される。新国王が同じ不正を行った場合、更迭となり血筋の異なる新しい王を法典に則って議会が候補を選び国民が決定する。法典に則っている以上は神が選出したとされる。
近年、新しい制度として6歳以上12歳未満の子供は、教会で基礎教育を受ける事が義務付けられている。読み書き、会話力、世界地図、職種への特性、計算、文化知識などが挙げられる。
ラッフェルコッフにおいての教会とは、神が定めたとする法典を学び実践する場所であり、他国や異文化においての物語的な作り話を「信仰する」という曖昧な意味合いは全く存在しない。従って現実主義的側面が強い。さらに神に名前は存在しない。法典に記述されている文章の一部を抜粋する。
『盗みの本質は、正統性なく他者の物を自分の物とする弱者の振る舞いである。街にある物は必ず持ち主がいるが、森の花は誰の物か。森の獣は誰の物か。森の花は花自身の物であり、森の獣は獣自身の物である。弱者に必要なのは仕事である。強者に必要なのは施しである。』
教会に従事する修道者は財産を持つことが許されない事が義務付けられており、衣類・食料や必需品も法典に記載された通り、必要なものは国王から直接支給される。国王が支給を渋れば議会に申し出る事が認められている。
王国の行政の仕組みは非常に複雑で組織同士が牽制する仕組みになっているが、全てが法典に従って定められる。
城下町には様々な組合やギルドがある。商人、行商、建築、職人、農業、換金鑑定、狩猟、冒険者などが挙げられる。
王国通貨がノスネア公国やミュカ大森林の一部にまで浸透しており、人族やホビットは基本的に通貨を用いている。しかし、他国や自治区のほとんどは物々交換が主流である。銅貨10枚で銀貨1枚、銀貨10枚で大銀貨1枚、大銀貨10枚で金貨1枚、金貨10枚で大金貨1枚となる。町人の給金として、大銀貨30枚~50枚が相場となる。大金貨は基本的に流通量が少ない。また大銀貨や大金貨は大きいため、皮袋の口に引っ掛かるため好まれない。
王国内で見かける亜人種として、ホビットの行商人やドワーフの鍛冶師が挙げられる。言語を操り知性が高いフェアリーやノームも亜人種と思われがちだが、正確には妖精族である。妖精族を王都で見かける事はほとんどない。エルフに至っては年に数度、国内で見かける程度である。
露店街では、ホビットの行商人たちが運んで来る農作物を買って、職人や農家の妻が露店を開いている。露店では農作物を始め、細工や衣類、食品を販売している。