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君の名前

第1話 - 🐱×🦁『だいすき』（🍣×💎）

300

2024年08月13日

#irxs

#iris

#nmmn

#青黒

芹那💎

・青黒

・学パロ

・桃水要素有

・青黒、学パロ共に書くの年単位で久し振りなのでめっちゃ下手です😢

・地雷さんご注意ください

黒）っだーー！！！！こんなん分かるかぁ！！！！

桃）ブチ切れニキ草

青）あにき、もう少しやから！頑張ろ？な？

黒）何やねんこれ！！日本人が解く問題ちゃうぞ！！！

本日提出の英語のプリントを前に頭を抱える、あにきこと獅子尾悠祐。俺のクラスメイトであり、可愛い彼女である。

なんでも提出期限を間違えて把握していたらしく、それを知った時のあの絶望具合と言ったら。しょんぼりしてても可愛かった。

青）ほら、ここはこの文法使うんよ

青）そしたらこれが前に来て…

黒）…まえにくる？？

青）そうやろ？だってここはこうやから…

黒）？ど、どこがどうやって？？

桃）あにきぃ、もう答え写させてもらいな？まろのなら満点は確定だよ？？

黒）それはそうやけど…

黒）…なんかズルしとるみたいやん

桃）んー…ふふっ、真っ直ぐだねぇ、あにきは。

桃）そーゆーとこが好きなんだけど…って、まろ？？

青）…あにきがいい子すぎて無理…吐きそう…

桃）ガチ泣きしてるwww

黒）まろ？え、まって何で泣いとるん！？

青）…すきぃ…

黒）はぁ！？

ぶわっ、と頰を赤く染めるあにき。あぁ照れるあにきも可愛い。好き。

え？こんなにイチャついてて周りにバレていいのかって？？

友1）猫宮また限界オタクしてるww

友2）分かるわー、推しを前にしたら泣くよなー！俺も泣く。

友3）私もこの前ライブ行った時号泣しちゃったしなぁ…。あ、やばい余韻きたしぬ”…ぅぅぅぅ…

友4）泣くなって！あんた推しに認知されるまで死なないんでしょ！！

友3）当たり前じゃんんん生きるよぉぉぉぉ”“”

桃）カオスじゃんうちのクラス

うちのクラスは限界オタクが多く、俺が好きだとか可愛いだとか言っても許されるのだ。と言うか女子が1人余韻で死にかけてる。巻き込んでごめん。

友）いぬいないこー！！

友）1年が呼んでるー！！

桃）んぇ？

桃）って、いむかいw

水）ないちゃぁぁん！！

はいはーい、と席を立ち、教室を出たないこに、涙目のほとけが抱き付く。公共の場やぞワレ。

水）お願いっ、

水）体操服貸して！！

桃）はぁぁ？w

桃）でも体操服って言ったって… 3年と2年じゃ色違わない？

水）いいの！授業じゃ無いから！

桃）？まぁいいけどさぁ…

桃）ちょっと待ってな、持ってくるから

水）ないちゃんありがとう〜！

黒）ほとけは相変わらずやなぁw

泣いたり笑ったり、ほんと忙しいヤツ。ないこも困ってる風だけど顔ゆるゆるなのバレてんぞこら。このバカップルめ。

友）ねこみやー！

友）ちょっと手伝ってほしいことあんだけど、今大丈夫？

青）え？あー、

黒）…ん？俺のことなら心配せんでええよ

青）そう？

青）ほんなら大丈夫やけど…どしたん？

友人に呼ばれ、席を立った。

クラスメイトに呼ばれ、席を立って行ったまろ。後ろ姿までイケメンやなぁ、なんて呑気なことを考える。

黒）…好きやわぁ…

黒）……？

黒）はぁっ…！？！？

せっかく冷めてきた頰がまたかぁっと熱くなる感じ。いま俺何言って、え？口に出した？今。

黒）…あかん、頭おかしなる

苦手な勉強に、感情の暴走。頭がパンクしそうになり、机に突っ伏す。まろが教えてくれるお陰で、少しずつ埋まっていく回答欄。

それとは反対に、まろが離れてしまった俺の心には、少しだけ隙間が生まれた。

ちら、と、少し離れたところにいるまろを見る。

青）…が…〜〜で、〜〜…

友）ここは〜…と、〜…、…〜？

黒）…ふん、

別に、嫉妬してるわけでは無いが。

ちょっと距離が近いのでは？？と感じてしまう。もやっと心の中に黒い靄が掛かりかけたのを、ぐりぐりとでこを押し付けることによって無理やり打ち消す。

黒）…あ、

そんな奇行をしたせいで、解答用紙の名前の欄がぼやけてしまった。

黒）…ねこみや、か…

ぼそり、と、彼の苗字を呟く。切れ長の目や、落ち着いた彼に似合う、猫宮という苗字。

俺はとてもその響きが好きだった。

持つのも気怠かったシャーペンに、自然と手が伸びる。さっきより数倍も軽く感じるシャーペンを、さらさらと動かしてみた。

黒）…ん、ふはっ

やってること中学生かよ。と自分でツッコミを入れた。自然と上がる口角を隠そうともせず、その文字を満足気に眺める。まろが帰ってくる前に消さないとな。

黒）…。

悠祐、という名前自体は変わらない。けど、名前を書く所がどうしようもなく愛おしく感じる。

青）…あにき？

黒）っ！？

突然上から降ってきた声に心臓が跳ね上がる。

慌てて顔を上げると、心配そうにこちらを見つめるまろがいた。

青）どしたん、体調悪い？保健室行く？

眉を下げてそう言いながら、目線を合わせるように机の側にしゃがむ。大好きなまろの匂いがした。

黒）いやっ、全然！そんなことないで！

黒）びびったわぁ…

青）ほんま？

青）元気ならよかったわ。あにきめっちゃびっくりしとったけどw

黒）そりゃびっくりするやろ、急におったら…

青）んははwごめんごめんw

青）ほんなら続きやろか？どっからやったっk…

黒）？まろ、？

プリントを覗き込むなりフリーズしたまろ。ひらひら、と手の平を目の前で振ってみる。

青）…あにき、これ

プリントのある部分をまろが指さす。綺麗な手やな、なんて、そんなこと考えたけど。

黒）…あ。

いや「…あ。」ちゃうねん。

まろが指さしたのは、名前のところ。そこには、獅子尾悠祐ではなく、『猫宮悠祐』の文字。

さーっ、と顔から血の気が引く。かと思えば、ぶわっ、と顔が熱くなる。

黒）あ、いやこれは違っ、

青）“悠祐”

黒）あ、！？

慌てて名前を書き直そうとすると、プリントをひらりと奪われる。まじまじとその欄を見つめ、珍しくあだ名ではなく下の名前で呼ばれた。

黒）…な、なんや……もう殺せ……

青い瞳に見つめられ、恥ずかしさに顔を両腕で覆う。熱い、顔も体も。なんか変な汗出てきた。

青）なんで顔隠すん？かわええやん

黒）いややっ…！

黒）だってきもいやん、こんな勝手に…っ

青）何言っとるん

黒）あ、っ！

まろの手で両腕を顔から剥がされる。無理矢理振り払っても良かったが、まろの上機嫌な顔を見たらそんなこと出来るはずもなく。

青）…絶対結婚しような、悠祐

黒）な、なに、なにいって、

青）悠祐

黒）っ、

じりじりまろの顔が近付いてきて、体が固まる。ぁ、え、まろ、とか、情けない声しか出なくて、もう完全に2人の世界。

青）悠祐…

くい、とまろに顎を掬われる。これもう耳まで真っ赤なやつだ、と自分でもわかった。まろの青い瞳に、俺の顔が反射していたから。

黒）ま、まって、ここがっk…

桃）公共の場で何やっとんじゃこのバカップルが！！！！！！！

青）へぶっ、

黒）んぐっ！？

桃）…あ、やっべミスった

水）な、な、ないちゃん！？何やってんの！？

桃）ｽｩｩｩーーーー…

桃）…てへっ⭐︎

水）てへっ⭐︎じゃないよ！？

水）あぁもうっ、しつれーしますっ！

水）…あにきっ！大丈夫！？

黒）…ぇ、ぁ、おう…？

青）…ふふ、甘いね、悠祐

黒）っ…！？！？

甘いのはどっちだ、この野郎。

ないこの乱入により、頭を叩かれたまろ。勢い余って…

黒）ま、て、うそやろ、

恐る恐る、周りを見渡す。

友1）まろにき𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬――

友2）墓を…だれか墓を建ててくれ…

友3）め、め、メモメモメモメモメモメモ！！！忘れないうちに！！！あぁぁぁ手が震えて文字が打てないっっ！！！

友4）安心しなさい、私の脳内に刻みつけてあるわ

友3）ｲﾔｧｧｧありがとうございます！！！！！

先生）いやぁ…今のはせんせーの寿命伸びたなぁ…心なしか肌艶も良い気がするぞ…

黒）…は、え、みんな、みて、

青）…見られてたっぽいな

桃）いむぅぅ…どーしよ…俺のせいで…

水）うん、ないちゃんが悪いけど悪くないよ！元気出して！

よくわからない励ましをしながら、ないこの肩をぽんぽんと叩くほとけ。

よく状況が理解できてないが、とりあえず、まろとの行為を見られた、と言うのはなんとなくわかる。

黒）……は…？

青）ぇっ、あにき！？！？

あまりの羞恥心にくらりと眩暈がして、まろの絶叫を聞きながら、意識がかくんと落ちた。

この作品はいかがでしたか？

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2件

むっちゃ好みです！！

芹那💎

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