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2,019
716
【出会い】次の日
「おまえもしかしてそんなんで行くつもり?」
「そんなんで、、、って入ってたスーツ着ただけなんだけど、、、ってかとつさんこそそのかっこなに?」
凸さんを見ると昨日引き出しを見た時にちらっと見えた何か現代風にアレンジされた昔の衣装っぽい感じのやつだった
地味に似合うっちゃ似合うのおもろい
「そっかまだ外に出たことないもんな普通に歩いていくのにそのかっこじゃ浮くぞ」
「スーツで浮くってどんな場所だよ、、、」
「ここら辺はまだ昔の風習が残ってるからな。昨日べるちゃんが来てたような奴でも着る?ってかおれクローゼットに入れてなかったっけ?」
えっ?なんかあのスタイル出るようなやつだよね?
「、、、入ってた、、着てくる」
「はいよ~」
こんなドレス着ることになるとは、、、
ーー
「これで満足?」
「じゃあいこっか」
とりあえずおきにめしたようだ
ー
「でここがチャイナタウン南部。ななっし~がともとも生活拠点を置いていたのは南東部。で政府とかあったりさかえているが中央部。あそこにビル群が見えてるだろ?それが中央部だ」
「ふーん。ちょっと郊外行くだけでこんなにぼろくなんだね」
「そんなこといったらこっから外出たら目も当てられないぞ」
「まぁそうなんだろうけど」
まちを見てみるとお世辞にも状態がいいとは言えなかった
まぁマフィア組織の拠点がこうも構えてる時点でいいわけがないのだが
人はとてもあふれるようにいて小さなお店が立ち並んでいる
そこらかしこに並んでいる家はまるでスラム街を想起させるようなぼろいアパートが多かった
もともと住んでたところでもここまでぼろいような建物はなかったな
ってか多分私が住んでたの中央部だし
逆にとつさんの説明を聞いている限り手入れがされてきれいだと思った建物は管轄内の建物らしい
いわゆる少し経験を積んである程度組織から信頼を得られたいわゆる構成員が営業しているらしい
買収したところもいくつかあるらしいけど
「ちなみにななっし~が食べ物取ろうとしてたあの食堂もうちの管轄内だな。」
「そりゃそこでここに連れてこられたんだからそうだろうよ」
「まぁな。で、今回ようじがあるのはこの路地を入って少し進んで左にまがった突き当りのお店の二階」
「なんかそれっぽいね。立地が」
「だろ?ちなみに下は喫茶店でその横にうちの仕事内容と地下に行ける暗号が書いてあるぞ」
「地下?」
「それはまた今度な」
「はぁーい」
そういっていったん喫茶店に入る
中は思っていたよりもこぎれいだった
さすが直属の場所だ
「ここ通してくれる?」
「了解いたしました。そちらの子供は?」
「新入りだ。新しく拾ったやつ」
「やけに気に入ったんですね。珍しい」
そういってカウンターの奥にある階段を通してもらった
上の階に行くと写真に写っていた白髪の人がいた
「にぐっく~ん!」
「その呼び方やめてって言ったよね?ってか来る前は絶対連絡しろっていったよな??」
「いいじゃん!俺らの仲だろ?」
「その子は?」
「ん。新入り。いいでしょ。」
「えっとななっし~です。よろしくお願いします」
「えっ!凸さんよりめっちゃしっかりしてそうじゃん!この子が時期若頭でいいんじゃない?凸さんでも優秀な人材拾ってこれるんだね!」
「ごめんやっぱ怒ってる?」
「全然?そんな子供の前で大人げない。ただ凸さんよりもすごーーーーく賢そうな子を凸さんが拾ってこれるんだなー!って感心してるだけだよ?ってか今日さもさんが月一の営業報告しに来てくれるからそんなにかまってる暇ないよ。」
「まぁまぁ現場見学しに来ただけだし。俺もたまにこっちの状況知りたかっただけだし」
「ふーん。って俺だけ名乗らないのも失礼か、、、。」
そういってこっちを見る。
凸さんと似た赤い目は吸い込まれそうになるほど透き通っていた
凸さんよりしっかりしていそうだがどことなく雰囲気は似ている
「俺はニグ。凸さんが若頭をやってる支部の直属の経営管理職兼情報屋。まぁメインは経営管理かな。一応こいつと腐れ縁で幼馴染」
「凸さんってなんかこんなにまともそうな友達いたんだ、、、」
「へぇ~結構ななっし~さんモノ言う感じ?いいね。俺好きかも。気が合いそう。大変でしょあんなのに好かれて」
「結構連れ出されること多くて大変なんですよね~」
「ああやっぱり?俺の方の仕事する?いいよ?部屋空いてるし住み込みでやる?」
「お前らだまってきいとけば好き勝手話しやがって、、、一応おれ若頭なんだけど、、、」
「しってる」
「ってかななっし~は俺が見つけたんだし!俺がななっし~連れ出すのも自由だろ!」
なんかヒートアップしそう、、
二人ともどことなくけんか腰というか、、、
べるさんとは何か違う感じの何かを感じる、、、
「はいはい。イチャイチャしない。」
そう透き通った声が響いた
声の主を見ると苦笑気味に笑ってるさもくんがいた
「さもさんじゃんおつかれ~!」
「いつも彼女といちゃついてる本部役員には言われたくないかな、、、一応聞いとくけどべるさん元気?」
「べるは元気だよ。ってかそれはオフの話だし。別に仕事の時はイチャイチャしてないでしょ。ってか仕事するよ」
なんか昨日のべるさんをあまやかしてる人とはイメージが違いすぎる
あんなに猫可愛がりだったのに
なんというか初日に感じた好青年という印象が勝ってるな今は
これが仕事の顔なんだろうな
「こんかいの売れ行きはこんな感じ。酒類のデータはこれね。」
「前回から増やした種類がやっぱ売れてるね。どれくらい売値上げられそう?」
「最低限1.5倍はつけれるかなけど二倍はきつそう。基本酒はあれとの併用が多いからね」
「そうだね。二倍つけたら定期的な収入源がなくなるから無理そうだね。じゃあ取り合えず1.5倍にしよっか売値は。無理そうだったら今のまんまでも全然もとは取れてるから戻してもらってかまわないよ」
「了解。」
「とつさん的にはどう?この算段でいい?」
「いうて俺そこらへんは正直よくわかってないし任せたいんだけど。ってか俺の体感そんなに売り上げが変わったように思えねーし」
「そうは言ったって凸さんだって売りまわってる側なんだからなんか意見あるでしょうよ、、」
「そうだな、、、最近アレの新規使用者少なくなっているし、逆に酒から入らせるルートを取って少し高めにとってた格安の酒のん値段を下げてみてもいいんじゃね?」
「なるほど、、、」
そういってニグさんが電卓をたたいている
ってかこうやって話聞いているとほんとにマフィアなんだな
この組織
ってか酒法律で禁止されてんのに
あとずっと三人が言ってるあれって何なんだろう
「ん計算してみた感じ全然利益率は問題なさそう」
「じゃあ凸さんアレの仕入れは任せるよ。」
「任された!まぁこないだ輸送されてきたから実はもう大丈夫なんだけど」
「やるじゃん」
「だろ?」
なんかマフィアも大変なんだな、、、
あんまよくわかってないけど
「でブラックリストの方は?改善された?」
「一人は限界かな?」
「おけおけ。」
「ななっし~の現場見学もかねて次の取引日あたりラストデーでいいんじゃないかな」
「了解。べるちゃんの方にも連絡入れとく」
わ、私またどこか連れてかれるの?
話からして絶対ろくな場所じゃないんだけど
「それ以外は?特にいない」
「今のところは」
「ただ今回のは早かったね~つぶれるの」
「そうだな」
「まぁ無理に手を出せばそんなもんでしょ」
「まぁね~こっちもこれがお仕事だからしょうがないんだけど」
「ななっし~。」
「は、はい!」
いきなりパスを投げられる
「明日の夜は現場見学その2だ。さもさんと商売一緒に行ってこい」
「へ?商売?どういうこと?」
「今売り上げについて話してただろ?それら売りに行かなきゃだからな」
「ってか別に明日は凸さんも行くんだし凸さんでよくない?なんで俺?」
「ほら今のところ、おれ、べるちゃん、さもさんの中で一番べるちゃんと関わりないのさもさんじゃん?これを機になかを深めておらおうと思って」
「なるほど」
「またべるさんとさもさん巻き込んでんの凸さん?いい加減本部に怒られない?」
「大丈夫大丈夫」
「明日よろしくねななっし~。」
そうやってニコッと笑いかけてくる
「は、はい!」
やっぱべるさんと一緒で顔いいなこの人
ーーー
「いや~現場見学その1どうだったななっし~?」
「どうもこうも、、、あんまよくわかんなかった」
「まぁ売り上げの話なんてまだよくわかんなくてもいいしね」
「そんなもん?」
「そんなもんだよ」
「ってかさもさんとべるさんってほんとにおんなじ人類?」
「な、なに?急にそこらへんの女子構成員みたいなこと言わないでよ。恋にでも落ちたん?さもさんべるちゃんのこと誰よりも溺愛してるから今更勝ち目ないよ?」
「違うけどさすがにずば抜けた美男美女過ぎない?ほんとに人間?」
「まぁ生まれは2人ともヨーロッパの上流家系だから顔はいいんじゃないか?さもさんは一生女子に好かれてるし。」
「、、、?べるさんは?」
「さもさんが護衛みたいなもんだからね。ほんとに男は俺とかニグ君あたりじゃないと近づけないよ。独占欲強いからねあの人」
いわゆるヤンデレってこと?
「ふ~ん」
「そっちから聞いてきた割に反応浅くない?」
まぁヨーロッパとかのお嬢様なんてめっちゃ顔いいイメージあるし確かに並外れた美貌はあるのかもしれない
道理で二人そろえば絵になるわけだ、、、
「えっ無視しないでよななっし~!!」
ーーー
「じゃあとつさんおれでいいんだね」
「んよろしく!」
「ってかなんで俺なの?」
「一番売れ行きいいしね。今日ラストデーだから最後はあそこに三人で待ち合わせな」
「わかった」
「えっと、、」
「じゃあななっし~行こうか」
「は、はい!」
さもさんは昨日の凸さんみたいな服を着ているけどすごいかっこいい
あんなに奇抜だと思ってた服でも着る人によって印象ガラッと変わるんだな
おもしろいな
「今日の俺の訪問しなきゃいけない人物は三名。とりあえずそこを先にやるよ」
「うん」
「あとは凸さんたちとの待ち合わせまで新規使用者を増やす」
「新規使用者?」
「俺らが今やってる取引はいつまで続くかわからないからね。ある程度稼げるように人は増やさないとだかね」
「ふーん」
そういって二人で路地裏を歩く
まえのところは人目につかなければそんなに何もなかったけどここはどうなんだろう安全かな
夜なんて一歩も外出たことないし
「どうも」
さもくんが声をかけると一人の男性がこっちを向いた
「いつものアレ。入ってんだろ?」
「もちろん」
「ってか見慣れない嬢ちゃんがいんだな」
「新入りなんだよね」
「フーンそういや酒もやってんだっけ?」
「ええ。」
「じゃあおすすめのくれ」
「わかりました」
「ん。ありがとよ!」
「じゃあまた」
そういってお互い去っていく
特になんか派手なことするわけじゃないんだ
すっごい地味
ってかもっとお客さんって怖いかと思ってたけど結構人当たり良さそうな人だったな、、、、、
「取引ってそんなもんなんだね。」
「お得意様はね」
「お得意様?」
「うん。ああやってほぼ毎回お金落としてくれる人にはわざわざ語ることもないしね。逆に駆け引きが必要なのは初回とか2、3回目の人だね」
ーーー
さもさんは順調にそのお得意様たちと取引をしていた
人生の半分くらい路地裏生活してたけど初めて知ったな
まぁマフィアなんて嫌いだったから知らなくて当然なんだろうけど
「、、、新規使用者ぜんぜん取れなかったな、、」
「そういいながら二人ぐらい増やしてなかった、、?」
「いつももうちょっと取れるからね」
けどその割にはあまり深刻そうな顔はしていなかった
「それに。」
「今日は夜が長いからね」
そうあまりに忌々しいネオンに照らされてるこの場に似合いすぎる笑みを浮かべるのだった
「とつさんただいま」
「お帰り新規は?」
「二名」
「やっぱ今日は少ないね~」
「まぁまぁ今日はこれからでしょ?ニグさんは?」
「あいつはあれの準備中。俺は商品取りに行かなきゃ。さもさんべるちゃんと一緒にななっし~の面倒見といてね」
そういって凸さんは私の方に向かってくる
「じゃあななっし~。いいもの見せてやるからいい子にさもさんたちと一緒にいるんだぞ。まぁさもさんたちって言ってるけど実際は多分ニグ君と一緒だけどな」
「わ、分かった!」
「じゃあななっし~行こか。暗いし人多いけど迷わずついてきてね」
そういっていつもの紅楼館ののドアの方に入る
行ったことのない一回のカウンターのさらにおくの部屋に入る
ってかここ何の場所なんだろう
「ん。二人ともお疲れ」
「べるもお疲れ」
仕事のときは別に普通なんだ、、、
「こっちだよななっし~おいで」
そういわれてべるさんについていく
さもさんはニグさんに用事があるらしくてそっちの方に行ってしまった
薄暗い階段を降りると体育館のサイドにあるギャラリーのような場所に出る
その下はやけに広いホールがあった
そこには何かを運んでいるニグさんの姿が見えた
何をやってるんだろう
下にはよくわからないカウンターっ見たいなものがたくさん並んでいる
ほかにもただっぴろい空間に点々とテーブルのようなものが置かれている
「べるさん」
「何?」
「ここで何やるの?」
「ショーと営業」
「ってかラストデーって何?ショー?営業?」
「教えてもらってないんだ。まぁ見てればわかるよ」
なんとなくどこか険しい顔をしている
なんか組織の人でも険しい顔するぐらいにはろくでもないんだな
ーー
しばらくしてニグさんとさもさんが帰ってきた
逆にこちらはルンルンで話に花を咲かせている
なんなんだこの違いは
「ほらゲストが来始めたよ」
べるさんにそういわれてギャラリーの下を見る
下にはたくさんの人がいたそこには性別関係なしにたくさんの人がいた
コップを片手にぞろぞろと入ってくる姿は少し恐怖だった
ーーーーーーーーーーー
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