テラーノベル
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あてんしょん・rzso・学パロ
・rz視点
・幼なじみ設定
・切ない系(そうなってたら嬉しい)
心音が学校から、そして俺たちの日常から消えて、一ヶ月が経とうとしていた。
街は冷たい冬の空気に支配され、あの日文化祭で着たメイド服も、みんなで囲んだファミレスの賑やかさも、遠い前世の出来事のように感じられた。
あいつのいない教室。あいつのいない帰り道。
俺たちは、どこにぶつければいいのか分からない喪失感を抱えたまま、ただ時間だけをやり過ごしていた。
そんな時だった。
放課後の教室で空間を引き裂くような着信音がなる。そこには、ずっと待ち焦がれていた「心音」の二文字が浮かんだのは。
rz「……っ、心音!!!」
心臓が壊れるかと思うほど跳ねた。通話ボタンを押し、俺は叫ぶように声を上げた。
rz「心音!!!お前、今どこにいるんだよ!! 俺たちがどれだけ必死になって探したと思って…!」
『……ロゼ』
受話器の向こうから聞こえてきたのは、今にも消えてしまいそうな、掠れた声だった。
けれど、確かにそれは、俺の大好きな心音の声だった。
『ロゼ……あのね。俺、ロゼにひとつ、嘘をついたんだ…』
rz「……は?いきなり何言い出すんだよ。いいから、今どこにいるんだ?すぐに行くから、場所を教えてくれ…」
焦燥感で視界が歪む。今すぐにでも外に飛び出したかった。けれど、心音の声はどこまでも静かで、どこまでも遠かった。
『あの日……文化祭で倒れたの、貧血だって言ったけど。あれ、嘘なんだ。本当はね、もうずっと前から……俺、いつ死んでもおかしくない状態だったんだ』
ドクン、と心臓が嫌な音を立てた。
脳裏を過る、あの日の病室。真っ白な顔で笑っていた心音の姿。
rz「し、おん……? 何言ってんだよ、やめろよ、そんな冗談……。すぐ元気になるって、また学校行くって、あれも……」
『うん……全部、嘘だよ』
rz「っ……!!」
『ごめんね、嘘ついちゃって……。今日はロゼに、そのこと謝らなきゃなって思って、電話したんだ』
rz「っ、なんでそんな、最後みたいなこと言うんだよ!頼むから教えてくれ、どこにいるんだ!!どんなに遠くだって、俺、すぐに会いに行くから!」
必死だった。今この瞬間にも、彼が指の間から零れ落ちていくような気がして。
電話の向こうで、心音が小さく、嗚咽を堪えるような音を立てた。
『っ……ごめん、ごめんね、ロゼ……。俺、みんなと過ごせる時間、ほんとに大好きだったんだ…すっごい楽しかった…』
rz「心音!頼むから……!!そんなこと言わないでくれ!これからも、あいつらとバカみたいに騒ぎたいって……」
『っ……そうだったね。でも、俺……もう、ロゼの隣には、行けそうにないよ……』
rz「なら、俺が心音を迎えに行くから!! どんなに離れてたって、すぐに、すぐに行くから……!! だから、だから!!」
ロゼ…と、心音が俺の名を呼んだ。
それは、あの日保健室へ行く時に聞いた、あの穏やかな声だった。
『ッ…ロゼ、ありがと……大好きだった。…さようなら』
rz「心音!!待て、心音!!!」
叫びは虚しく、夜の闇に吸い込まれた。
耳元に響くのは、先程まで聞こえていた愛しい声ではなく、無機質で冷たい“ ツーツー ”という切断音。
それが、俺と心音を繋ぐ、最後の音になってしまったことを… そんな現実を嫌にも突きつけていた
#mlmk
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コメント
1件
ああ、もう…第7話、すごく重くて切なかったです……。 電話越しの心音の声、掠れてて今にも消えそうで、読んでるこっちまで息が止まりそうになりました。ロゼが「迎えに行く」って必死に叫ぶところ、涙が出ました。嘘をついてたって告白する心音の優しさと、それを最後まで受け止めきれないロゼの無力感が胸に刺さります。「大好きだった」の過去形がもう戻れない距離を感じさせて……。 続きがすごく気になります。大切に読ませてもらいますね。