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制服に腕を通す。
この瞬間が、嫌いだった。
学校が嫌いだったからだ。
別に、いじめられていたわけじゃない。
ただ――僕はチビで、ブスで、デブで、バカで、運動音痴で。
悪いところを挙げればきりがない。
出来ないこと。
やりたくないこと。
それを「当たり前」の顔でやらなければいけない場所。それが学校だった。
「努力すれば報われる」
大人はみんな、そう言う。
でも現実には、
太りやすい人と、太りにくい人がいる。
物覚えがいい人と、悪い人がいる。
筋肉がつきやすい人と、つきにくい人がいる。
才能の差は、たしかにある。
悪口を言われなくても、
自分には出来ないことを当然みたいにやってのける奴がいるだけで、
腹が立つし、惨めになる。
出来る人は努力している。
それはきっと本当だ。
でも、努力を続けられることだって、才能なんじゃないかと思う。
頑張れば出来ると信じられる人もいる。
頑張る意味があるのかと、最初から疑ってしまう人もいる。
僕は後者だった。
努力していない。
だから出来ないのも当然だ――
そうやって、自分のプライドを守ってきた。
けれど僕が何もしていない間にも、
努力していた奴らは、少しずつ出来ることを増やしていく。
そのたびに、胸の奥がざらつく。
惨めで、情けなくて、どうしようもなくなる。
言い訳ばかり並べている自分が、また嫌いになる。
誰かに言われる前に、
自分で自分を傷つけておけば楽だと思った。
そうすれば、本当に何かを言われたとき、少しは平気でいられる気がした。
毎日、同じことの繰り返し。
無意味で、無価値だと思ってしまう人生。
それでも僕は、制服に腕を通す。
情けなくて、気持ち悪くて、
誰からも期待されていないような気がしても。
それでも僕は、生きるしかない。
死ぬ勇気も、壊す勇気もないから。
アドバイスお願いします
今回もチャッピーに誤字などを修正してもらってます