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翌朝、目を覚ますとないこはまだ熱が下がっていないようで温もりを求めてかギュッと俺に抱きついていた
少し汗をかいていて心なしか呼吸も荒い
ないこ、おはようさん。朝の準備するから離せるか?
ん、ん゛〜…
ないこは唸っただけで力を弱めない
無理に起こすんもかわいそうやからとそっとないこの手を開いて抜け出す
しまったないこのパジャマ1枚しか買ってこぉへんかった
仕方がないのでおれのトレーナーを出し、汗をかいたないこを拭って着せる
ここまできて起きひんとは思わんかった
でもないこにりうらを紹介せな後で泣くやろう
心を鬼にしてないこを起こすしかない
ないこ起きてぇや、もう朝やで
あぃき…?
寝起き特有のちょっと掠れた声で俺を呼ぶないこ
おん、あにきやで。俺今日は仕事行ってくるから、りうらと留守番しとってな。り、う、ら。る、す、ば、ん
や、やぁ!!あぃきなぁこいっしょ!
りうら、という単語はわからんくてキョトンとしていたないこやったが留守番、と言った瞬間泣き始める
る、るすば!やぁあ!!なぁこいっしょいる!!!
俺のスーツを掴んで必死に主張するないこは幼い子供か、犬のようでなんとも心揺さぶられる
ピンポーン
ナイスタイミング!
きっとまろ達やろう
ないこ、今日は俺の友だちが一緒におってくれるから安心せぇな。り、う、ら。さっき言ったやろ?
必死に涙を拭うないこを連れて玄関へと向かう
ドアを開けるとりうら1人だけだった
やっほ〜来たよ!その子が噂のないこくん?
そやで、ちょっと今ぐずってんのやけど…それよりりうら1人で来たんか?まろは?
あーまろはそのないこくんに刺激与えちゃ申し訳ないからって下にいるよ
さすがエリートどこまでも気が利く
まろはdomだ。それもかなりdom性の強い。
昨日買い物に行ったときは大丈夫だったから過剰反応することもなさそうやけど、まろ程強いdom性を持つ人もそうそういないから気をつけるに越したことはない
そっか、気ぃつかってくれてありがとな
えへへ//
りうらも俺のことを兄のように慕ってくれるやつの1人でよく料理なんかを教えてやっている
ないこ、こいつが話したりうらや。り、う、ら。今日ないこと一緒におってくれるから仲良くするんやで?
ないこくんよろしくね!りうらだよ〜
俺の背中に隠れていたないこがりうらを見つめた後俺を見てくる
夜には帰ってくるから安心しぃ。な?
一度ギュッと抱きついた後
ん!!
と元気よく答えた
よし、じゃあ行ってくるな
りうら、すまんなあと頼んだで
うん、任せて連絡もたくさんしてあげるからね!
あんがとな
そう言って俺はまろのいる下に向かった