テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
こんにちは。つうんです。不快に感じられた方はその場でサンバでも踊り狂っておきましょう。良ければ読んでいってくださいな。
おォ!そこのにぃちゃん、ちょイとあっしの話でも聞いて行っちゃァくれませんかい?
ン。聞く気になったようですな。さァ一席。
見た目、というものは。古今どこでも重要視されているものでしてな。
あァべつににぃちゃんの見た目が悪ィなんてサァんなこたァございませんで。
あっしだってんな悪かァねェでしょ?え?悪い?はァ失礼な。……ンまぁ歳食ってしわも増えたから__ってんなこたァどうでもいいんでさァ。
最初申し上げたように古来から見た目ってもんはきつく見られているというわけでございまして。
その昔、純白の翼を持つ者の国があったそうでございます。いやァそれはそれは美しかったようで。でもね、その反面厳しかったようですよ。”醜いもの”へはねェ。対照的なその二つ。どちらが劣っているかなんてそりゃァ一目瞭然でしょうな。まァあっしからしたら価値観なんて人それぞれだとは思いますがね__少なくとも、その美しい人たちにとっては醜いものなんて虐める対象になるのは、ま、当り前と言えなくもないでしょう。
さてその醜いもの。たとえば?ってお思いになったでしょう。まァまァ聞いてくださいよ。
その純白の翼を持つ者達の中に突然変異で鼠色の地味なお世辞にも美しいとは言えないような翼を持つ者が現れたそうでね。異質な者だ。純白の翼の者達は当然その者を排除しなければならない。なんでか__あっしにはわかりゃしませんがね、えぇ、でもとにかくそんな風潮ができたそうでございますよ。排除なんて物騒な……ってねぇ?あっしも思いました。でもね、その美しい者達にとっちゃァ当たり前のことだったんだそうで。
あァ辛いでしょう__その”醜い”と評された者たちは。自分の見た目を馬鹿にされ、常につらいことにさらされ続けていたのですから。
いやァあっしは思うわけでございますよ。純白の翼たちも鼠色の翼たちもどこからか見りゃァ誰かは綺麗だと思うはずなんじゃァねェか、とね。
この話は美しいとされる対象が圧倒的に純白の翼たちだったから、成立しているわけで。逆に鼠色の翼たちが美しいと多くの人に思われていたらこれとは逆になりましょうよ。
えぇこの世は残酷でございますな、票の多さで決まってしまうというのは……つまり、同じ立場に立つことが場合によってできる、てェわけです。こりゃあっしの持論ですがね。
……ン?面白かった?あっしの話が?はァそりゃ良かった良かった。
えぇ、えぇ。あっしの話が嘘か真かってそりゃァ……ねぇ?信じるか信じないかはあなた次第とよく言うでしょ一般でねェ?ま、嘘を願いますよあっしはね。
おォ、もう行ってしまうので?どこへ。……はァ森を抜けたその先で。物好きでいらっしゃるのォ。ンま、せっかくなら頑張ってきてくださいよにぃちゃん。あっしは__あんなとこ、行きたくもねェんでね。
あっしが声をかけたのは一種警告なんでねェ。あァそう怖気付きなさんな。にぃちゃんなら大丈夫ですよ。
……あァ行っちまった。鼠色の翼は純白の翼たちに虐げられると言ったのになァ。
ま、あっしには関係ないんですがねェ。
へへなんでしょこれ。ではまた。
るな@作品投稿休止中
423
100
コメント
11件
すごく好きだわ危ないよ〜って知らしてたのに、、、みたいな意味がわかれば結末が違うみたいな話好きなんだよな〜
こりゃ好きですわ