868ロスヨントス組
警察時代捏造ノベル
本人や実際のストグラ内のストーリーとは一切関係ない捏造ノベルです。
事実と捏造を混同しないようにお気をつけください。
本編⤵︎ ︎
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俺が刃弐の教育係になって2週間、夕コの教育係になって1ヶ月が経とうとしていた。
みんなで昼休憩を同時にとり、昼食を食べるのが最近の日課だ。
刃弐
「夕コさんそれちょーだい!」
夕コ
「あっ、まだ許可出してないだろ!!毎回毎回俺の好物ばっかとりやがって!!」
刃弐
「だってカニカマをわざわざ日本から輸入してるのなんて夕コさんぐらいだもん。うめぇー」
夕コ
「じゃあ俺はお前のたこさんウィンナー貰うからな!」
刃弐
「いいもんそれは盗られる用だから」
夕コ
「てめぇ……!」
刃弐
「じゃあレダーさんの弁当からなんか貰いなよ」
夕コ
「確かに」
レダー
「いやなんで俺?」
夕コ
「じゃあ卵焼きもーらお」
刃弐
「じゃあ俺はからあげー」
レダー
「おいなんで俺なんだよ!」
夕コ
「いいじゃん量だけはいっぱいあるんだからさ。てかこの卵焼きうま」
レダー
「えわかる」
刃弐
「毎回腹パンだもんねレダーさん。うわこのからあげまず」
レダー
「おい人の弁当に不味いとか言うなよわかるけど」
刃弐が来てから夕コの緊張感がどんどんほぐれてきて、最近はあんなに刃弐に敬語敬語言ってた夕コも普通にタメ口になってきた。
初日のあのツンケンしてて読めない感じはほんとにどこ行ったの?俺そんな威厳ない?
まぁ全然嬉しいんだけどね。
そんなことを考えながら騒がしく飯を食べているときだった。
???
「お、その弁当はレダーじゃない?」
聞き覚えのあるひょうきんなデカ声
レダー
「お、音鳴やん。おはよー」
音鳴
「おはようちゃうやん。もうお昼やろて!」
レダー
「声うるさいからもっとボリュームさげて…」
音鳴
「なんでや!」
夕コ、刃弐
「「……」」
突然現れて俺と仲良さげに会話を始める茶髪の警官に頭を傾げている夕コと刃弐。
あれだけ誰も信用してない俺が親しげに話してればそりゃさすがに気になるか、と思い紹介してやることにした。
レダー
「あーごめんごめん、こいつは音鳴ミックス。俺の後輩で君らの先輩やね」
音鳴
「どうも音鳴ミックスと言います。将来の夢は好きなことだけして生きることです。部署は違うからあんま関わらんかもしれんけど仲良くしてな 」
夕コ
「あどうも、自分成瀬夕コって言います。将来の夢はでっけぇデメキンを飼う事です。よろしくお願いします。 」
音鳴
「…レダーデメキンってなん」
刃弐
「どうも、自分刃弐ランドって言います。えー将来の夢は…バイクで海の上を走ること…です。よろしくお願いします。」
音鳴
「お前ら絶対適当に言ってるやろ」
レダー
「んははw」
初っ端の俺の音鳴の扱いを見ていじってもいい信頼できる人だって判断したんだろうなって思える初対面でめっちゃおもろかった。今でも全然味する。でっけぇデメキンってなんだよ。なんで音鳴はデメキン知らないんだよ。
レダー
「まぁまぁ、こいつは良い奴だからお前らもいっぱい世話してやってくれ。」
夕コ
「はーい」
刃弐
「了解っす」
音鳴
「おぉぉぉい!なんで俺が世話される側やねん!」
レダー
「んははw」
まじで音鳴は口開くだけでおもろいからもう喋らないで欲しい。
なんて考えてたら音鳴がまた口を開いた。
音鳴
「あ、そういえばレダー飯食い終わった?」
レダー
「えうん、ちょうどいまさっきこいつらに奪われて終わった。」
夕コ刃弐
「「ごちそうさまー」」
音鳴
「あほんま?じゃあタッパー今貰ったるわ」
レダー
「え?いいよいいよ、また洗って返すからさ」
音鳴
「いやお前返すのおっそいねん。帰ってこやん度俺が新しいタッパーネットで大量に買ってるんやで?」
レダー
「ごめんごめんwわかったじゃあ今日はそのままお返しするね、ありがとう」
夕コ
「……その弁当音鳴さんが作ってんすか?」
そういえば弁当を作ってくれてるのが音鳴だって言ったことは無かったな。とふと思い出した。
刃弐
「えレダーさん弁当作ってもらってんの? 」
……刃弐に関しては作ってもらってることも言ってなかったな…というのも思い出した。
レダー
「あー…そうそう、俺の弁当は毎朝こいつが作ってきてくれんだよね」
音鳴
「そうやでー」
夕コ
「毎朝大変っすね」
刃弐
「こんな量を毎朝?すご」
音鳴
「量は多ければ多いほど味付けが雑でええから助かるねんよなー!なんならお前らの分も作ってきたろか??」
夕コ
「え?いいんすか?」
音鳴
「全然ええよ、2人分も3人分も4人分も大して変わらんからな」
刃弐
「…自分は遠慮しとくっす」
音鳴
「えーそう?結構自信あんねんけどなぁ」
レダー
「あー……」
音鳴
「えなんなんその含みあるかんじ」
レダー
「いや、今日のからあげ不味かった」
刃弐
「レダーさん直球過ぎない?」
音鳴
「あーなるほどね、わかるわあれ俺もあんま美味しくなかった。フライドチキンかからあげかよう分からんかった」
刃弐
「いつもはあの味じゃないんすか?」
音鳴
「うん。今日はちょっと時間なかったから下味あんまつけれてなかってん。もしかしてからあげつまみ食いしたん?」
刃弐
「そっす」
音鳴
「いやあれは俺の本気じゃないから!ちょ1回作ってくるから2人とも食べようや!」
夕コ
「自分は全然嬉しいっす」
刃弐
「じゃあお試しで……」
音鳴
「よっしゃ決まりー!」
レダー
「音鳴声でかいって…w 」
そんなこんなで音鳴は翌日こいつらの分の弁当も作ってくることになった。
レダー
「今までの倍の量ってほんとに大丈夫なの?」
音鳴
「任しとけ!ほな俺は業務に戻るわ!」
レダー
「はーい」
夕コ刃弐
「お疲れ様でーす」
音鳴
「夕コと刃弐?これからよろしくな!あと俺に敬語とか別にいらんから」
夕コ
「じゃあ頑張れよ音鳴ー」
刃弐
「業務に励めよ音鳴ー」
音鳴
「適応がはやすぎるやろ!!」
レダー
「がははw」
この街でこんなに見るからに善人なのは珍しいから2人とも本当に順応するの早かったな、と今思い出しても笑える。
夕コ
「…あの人あんな感じで大丈夫なの?」
刃弐
「すぐ人に騙されそう」
レダー
「そうだねw確かに騙されることはあるけどそれは信頼してる人相手にだけだよ」
夕コ
「レダーさんがこの街の住人であんなに信頼してるのも珍しいな」
刃弐
「おかげで俺らも信用しちゃったよね」
レダー
「あいつは確かにこの街の悪いやつと仲いいしもちろん数少ない良い奴とも仲良いけど、絶対誰にも弱みは見せないし、トラブルや事件があっても自分で解決出来る能力と実力を持ってんだよ」
夕コ
「すごい人なんだ」
刃弐
「信頼するだけあるって事か」
レダー
「能ある鷹は爪を隠すって言うでしょ?」
実際音鳴の警察官としての能力はこの街随一と言っても過言では無い。
誰とでも仲良くできるコミュニケーション能力と、話す人全員を魅了し、信頼したいと思わせる巧みな話術、誰が信頼に足る人物かを嗅ぎ分ける嗅覚や、実践で頼りになる戦術と実力。
一体どこまでが天然でどこからが計算かは長い付き合いの俺にも計り知れない。
レダー
「あいつが俺に弁当を作ってくれてんのも『そっちの方が楽だから』とか言ってるけどただ面倒見が良いだけなんだよね」
夕コ
「レダーさんがガキだって話?」
レダー
「違うわ!」
刃弐
「ははw」
レダー
「あいつが俺の直属の後輩になりたてぐらいの時期、俺昼休憩とかもまともに飯食ってなかったんよね。多分それを見かねてやってくれてんだよ。」
夕コ
「まぁあの人ならしそうかも」
刃弐
「ちゃらんぽらん長男タイプか」
レダー
「なんだそのタイプw」
この日はこの昼食以外特に代わり映えのない1日だったが、音鳴を夕コと刃弐に会わせることが出来たとても良い日でもあった。
こういうしょうもない平和がたまに訪れるとすごく嬉しく感じる。
つづく
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