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「ほら、オールマイトの個性は本当にヒーローって感じでしょ?13号の個性だって、戦闘はあんまりしないけどたくさんの人の命を助けてヒーローとして輝いてる。
……でも私の個性は人を浮かせるだけ。しかも使いすぎると酔っちゃう。……本当に情けないっ」
『……』
ぐっと唇をかみしめながら言う女の子に、私は首を傾げた。
他の個性を羨ましがる前に、その個性を自分でもっと鍛えればいいんじゃねェのか?
けど言わないでおいた。
それはチビがふっ、と力を緩めて笑ったから。
「へへ……だから、本当にすごいなぁ、って思ったんだ。翡翠ちゃんの個性。
どんなのかはわからないけど、あんなにかっこよく見えるんだからヒーローに向いてる。
きっとなれるよ、すごいヒーローに」
『関係あんの?』
「……へ?」
『他のヤツのこと』
頭をかきながら言った女の子に、我慢できなくなった。
なんでそんな他のヤツと比べんだ?意味わかんねぇ。
ポカンとする女の子に、少しイラつきながらまくし立てた。
『他のヤツなんてどうでもいーだろ。他人のに憧れる前に、自分の個性の役立て方とか、もっと強くしようとか、オマエ考えたかよ?』
「っ!……そ、それは」
『憧れてるだけじゃダメだろうが。近づきたいなら。そうなりたいなら』
「!!」
『……まー私には全然関係ねェし、憧れてるだけのヤツの気持ちなんてわかりたくもねェけど』
__諦めんのは、まだ早ェんじゃねェの。