🇮🇹side .
ioのパパは、かっこよかった。
常に上に立って、みんなに指示を下したり仕事をテキパキ熟す。
そんなパパが、大好きだった。
でも、変わってしまった。
いつからだっけ?
嗚呼そうだ、屹度、第二次世界大戦が始まった時から____
戦争が始まって、最初は良かった。そう、最初は順調だったんだ。
最初は、ね。
途中から戦況が悪くなって、パパは変わっちゃった。
あんまり家に帰ってこなくなって、帰ってきたと思っても直ぐ自室に引きこもるかリビングで蹲っている。
「ぱ、ぱぱ……」
「大丈夫、?」
「っ、うるっさいッッ!!!話しかけてくんなよッッ!!!!」
「っ、」
そう言われて、動けなくなった。
パパのために、なにかしてあげなきゃいけないのに、何も出来なかった。
そんな自分が憎くて憎くて、パパに突き放されたのが悲しかった。
でもね
ioしってるんだ。
パパ、ずーっと泣いてるの。
家に帰ってきては泣いてばかりで、碌にご飯も食べていなかったから。
だから僕はパパの為に、家事をしてみたり。
でも失敗して、怒られて。
「余計な事しないでよッ!!!なんでそんなに勝手に行動するの!?!!?」
「ごッ、ごめ、なさ…」
ばちんッッ!!
嗚呼そうだ、この時から手を上げられるようになったんだっけ。
でも全部、僕が悪いから。
出来るだけ怒らせないように。余計なことをしないように。
顔色を窺ってできるだけ勝手をしないように心がけた。
でも結局、パパ達は負けちゃって。
死んだパパの顔も見られぬ儘、僕は国の頂点に立たなければならなくなった。
こんな僕に、何ができるのだろうか?
人の顔色を窺いながら、怒らせないように生きてきたような僕が。
どうやって国の頂点に____、?
no side .
「…………そうか、そんな事があったんだな……」
「まあ、私は医者でもあるのでそういう目的でイタリアさんの所に顔を出すことがありましたが……」
「Umm……あの時のイタリアさんは、大分可哀想でしたね……」
「俺達(連合軍)が保護した時は人間に怯えきってたし、体も痣や傷だらけだったもんな……」
「……でも、イタ王さんの遺体を見なくて済んだのは不幸中の幸いですよね……」
あの時のイタ王は無条件降伏、その後連合軍側として参戦した。そしてナチスに侵攻され、北側を占領。
つまり、上半身と下半身は亡き別れとなってしまったのだ。
「あれはグロテスク以外の何物でもなかったですもんね……」
うう、とオーストリアは口を塞いだ。思い出すだけでも吐き気が込み上げてくるようだ。
「……さて、それでここから、如何しましょうか?」
イギリスがそう問いかけると、2人は黙り込んでしまった。
「普通に、精神科おすすめするとか?」
「そんなこと言われたらぶちこ○されますよ貴方???」
「あそっか……」
再び考え込み、ふとオーストリアが口を開く。
「……私、メインは精神科ですから、イタリアさんの家に直接行ってきましょうか?」
「「えっ、いいんですか!?/いいのか!?」」
2人の声が重なり、思わず向き合ってしまう。
「「……何ハモらせてんだよ!?/ですか!?」」
また声が重なり、ただ唖然とするしか無かった。
くすり、と、少し笑って。
少し空気が柔らかくなって。
「Ahh……なんだ?じゃあ、取り敢えずオーストリアに今度イタリアの家を訪問してもらう、ってことでいいか?」
「ええ、それで行きましょう。」
「いつがいいですかね?小忠実に報告とかしたいので、御二人が休みの日とか……」
「そんな日有りますかねぇ……」
「まあ、頑張って作ろうぜ?」
屹度、彼等なら救ってくれる筈。
コメント
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あ、やっばいこれ 語彙力皆無だか好きしか言えない。え、どうしよう… え、え好きです(?)
おっふ( ˆᴘˆ )
イギリスとオーストリアの見分けがつかない…