テラーノベル
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このアナザーストーリーの主人公は赤木さんです。
この物語をお読みになる方は、
本編(M-1というノベルを作っている訳では無いです!M-1自体を本編として考えてくださいということです!)
アナザーストーリー
ということでお読みになってください。
そして、本編の主人公は、ラストに教えます。
ではごゆっくり。
M-1、優勝。
信じられない文字と、音声と、歓声と、クラッカー。飛び出る銀テープ。
全てが、報われた。
ホッとした。
でも、
僕が報われて本当に良かったのだろうか。
誰が優勝してもおかしくない。
誰が優勝しても、皆泣いていただろう。
僕はネタを作るのにも精一杯。
ネタが思い浮かばなくてはゲームをして
迷惑をかけながら
ギリギリの日時でネタを作り終え
数人のお客さんの前でネタを披露してきた。
報われるべきは他にもいた。
いや、優勝すれば報われる
それがまずおかしいのかもしれない。
算数が嫌いになるのは解けないから分からなかったという意識らしい。
解けなかったけど、学べたから。
そう思えば算数は好きになっていくらしい。
上の学年に上がれば上がるほど算数が嫌いになるのは
問題が難しくなるから、これでわかる。
それと同じように、根本から間違っているのかも。
答えが当たったから学べた、のように
優勝したから、報われた
優勝したから、主人公
優勝したから、最高の漫才師
それは違うんだ。
じゃあなんで優勝出来たのか?
仲間
家族
努力
才能
そして「相方」
才能は生まれつき持って生まれるか、
途中で開花するか。
天才
天性
よく見る言葉だが、本当だろうか?
「天才は有限、努力は無限」
あなたのその思う「天才」や「天性」は
努力した結果なのではないか。
きむらさんは、努力をしてきた。
僕を信じてくれた。
何があろうと
僕が寝坊しようと
僕がサボろうと
僕がネタも作らずゲームをしようと
信じてくれた。
「赤木は赤木のまま頑張って。赤木のペースでいいよ。俺が合わせるから。」
イライラしただろうけど我慢して僕に
合わせてくれた
優勝した時の笑顔は、
今までの答え合わせをしたような
太陽のような笑顔だった。
先輩も努力をしてきた。
たくろうが優勝したけど、僅差だっただろうなぁ
先輩たちは僕たちの漫才を見て
「最悪や!ウケとる!」
と思っていたと笑顔で話した。
最悪
そう思っていたのに
そう思っているのに
笑いながら
よく頑張ったなと言ってくださった。
一緒に泣いてくれた。
「よくやった、よくやった!」
背中を叩いてくれた手の温もりは
僕の宝物だ。
そんなふうに「独り」で重く考えていて
喜べなくなった僕に
「流石っすね!でも次は俺たちっすよ!」
と言ってくれた後輩達。
そんな目で見ないでくれ
そう言いたくなるような才能の溢れる瞳で
見つめてくるもんだから
後ずさりしながら
「ありがとうな」
と照れて答えた。
僕たちを選んでくれた
審査員の皆さん。
もちろんとても迷ったと思う。
たくろうじゃなかったかもしれない。
でも、期待してくれたんだ。
選んでくれたんだ。
「期待されたら応える」
僕の夢だ。
ここまで応援し続けてくださった
ファンの方々。
小さな劇場の中
小さく響く僕の声
ほんの少しの虫のような声に耳を傾け
笑ってくれた時
今までにない爽快感と
嬉しさが
腹の底から込み上げてきた。
恩返しできるかな?
夢物語のように語っていたことは
今叶いましたよ。
お父さんお母さん、お姉ちゃん
家族の愛に包まれて
ここまで出来ました。
小学生の頃は
バカにされて
泣いて帰った時
「祐は最高に面白いよ、自慢の弟」
そう言ってくれた
お陰でいま
このM-1というこの舞台にたって
仲間と共に
喜んでいます。
赤木、そんな僕が嫌いだった。
バカで弱くて情けない面倒くさがり屋。
でもみんなのおかげで僕は
自分を好きになれた。
ヒーロー?
主人公?
ひとりじゃない
1人じゃない
独りじゃない。
M-1のみんなが主人公だ。
これは
僕の
僕だけの
【アナザーストーリー】
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