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弥生楓-YayoiKaede
すっかり日が長くなったから夕方の六時を過ぎてもまだまだ空は明るい。それでも夕方って感じはすごくするよな。
「こんにちは、咲良ちゃん」
いつもの倉庫に荷物の積み込みに行くと、顔なじみの出荷担当が挨拶してくれた。
「こんにちは♡」
咲良も慣れた感じで愛想よく応えてくれる。だからかここで顔を合わす人は皆、彼女を歓迎してくれるんだ。それが父親として少し誇らしい。母親を亡くしてもこの子が朗らかでいてくれてるのは俺が安心感を与えられてるからだって素直に思えるんだよ。
「咲良にはこの世界を楽しんでもらわなくちゃ」
それが妻の望みだった。だから妻は、自分の命が終わるのを察してもなお咲良の前では笑顔を絶やさずにいてくれたんだろうな。
コメント
1件
みぅです🤍🥀 咲良ちゃんの「こんにちは♡」がすごく可愛くて、ほっこりしちゃいました。お父さんにとって、娘が周りに愛されるって本当に誇らしいよね。 でも奥さんの「咲良にはこの世界を楽しんでもらわなくちゃ」って言葉が胸に響いた…。お母さん、最後まで笑顔だったんだね。その想い、ちゃんと咲良ちゃんに届いてる気がするよ🌙