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これもまたばちばち☆☆☆で続き書こうかな🙄迷ってます
「ずっと前から好きでした。付き合ってください!」
放課後、教室に呼び出されて告白された。相手は仲の良い男子。
良い人なんだけど彼の気持ちには答えられない、好きな人がいるから。
「ごめんなさい、ありがとう」
「そ…っか、あ、気にしないで!これからも友達としてよろしく」
また明日、と手を振って彼は教室から出ていった。
「○○〜」
それから数秒も経たないうちにら反対側のドアから入れ替わるように樹が来た。たぶんさっきの会話を聞いていたんだろう。
「また告白されちゃった。羨ましいでしょ」
「お前にもモテ期ってあるんだな」
「それどういう意味?」
自分が期待していた答えと違って勝手に落ち込んだ。もっと他に聞くことないの?
「冗談だよ、怒んなって」
そう言って笑いながら軽く私の背中を叩いた。
「なんで断ったの?もったいない」
「…気になってる人いるんだよね」
「え!そんなの聞いた事ないんだけど、誰?言えよ」
明らかに樹のテンションが上がった。嫉妬なんかじゃなくて、きっと好奇心で聞いてるだけ。脈ナシなんだって確信した。友達止まりでその先は行けない。
「言ってくれたら俺手伝うよ?」
手伝うもなにも、好きな人はあんたなんだけど。
「ほら、言ってみろよ」
「っ、樹だよ!私の好きな人!」
やらかした。言ってしまったのだから後に引くことはてきない。フラれて今の関係が崩れるのが1番怖かったのに。
「………まじか」
「嘘ついてどうすんの」
「やべぇ、めっちゃ嬉しい。俺も好きだよ」
てっきり断られるのかと、あまりの衝撃で息をするのも忘れた。
「はー、全然気づかなかったわ」
「私もだよ。あのさ…これからよろしく」
自分でも分かるくらい顔が熱い。うまく目を合わせられなかった。
「うん」
これで晴れて私達も恋人同士。
樹も私のことが好きなんだ、って考えるだけでにやけちゃう。俯いて顔を隠す私の頬に樹の手が触れた。
ぱっと見上げると同時に唇が重なる。
「なっ、…キスはまだ早い!」
樹を押し返して距離をとった。心臓がもたない、心の準備だってできてないのに。
「顔赤い、可愛いとこあんじゃん」
「うるさい!」
耳に入った音が心臓の音なのか自分の呼吸音なのか分からないくらいに混乱している。
また近づいてきて、耳に息がかかったと思ったら身体がぞくっとする感覚がして変な声が出てしまった。恥ずかしさと嬉しさで頭がぐるぐるする。
「ごめんごめん。ついね」
むすっとすると今度は優しく頭を撫でられた。完全に手のひらで転がされてる。
「さっき○○に告白してきた奴の席ってどこ?」
「ここだけど」
私のすぐ後ろにある机を指さした。急に話題が変わって戸惑ってしまう。
「な、なに」
ずかずかと迫ってきて、私を間に挟んで机に手をつく。さっきの彼の机だ。
近いよ!?目と鼻の先にある樹の顔、息づかいを感じるくらいの距離。そっと目を閉じて待っていると突然体が傾いた。
背中に硬くて冷たいものを感じて、押し倒されたんだと分かった時にはキスをされていた。驚いて目を開いたら覆いかぶさるように樹が真上にいる。
「ちょっと、」
口を開くと舌をねじ込まれてしまったから何も言えなくなってしまう。
慌てて離してもまだ足りないと言わんばかりに口付けされて舌を絡ませられる。口の中を舐められてるうちにだんだん力が抜けていった。
やっと解放されて、ぐったりしながら肩で息をする。
「もうお互いの気持ちも分かったし、我慢しなくていいよね?」