ヤダヤダヤダヤダ………。
来ないで来ないで来ないで………!
やめて……やめて、やめて………!
私から………奪わないで………!!!
「絵名」
やめて……私の名前を呼ばないで………。
来ないで………近付かないで…………。
誰、やめて、誰なの…………。
私の名前を呼ばないで、近付かないで………っ!
___っ!?
………良かった。
今のは夢だったんだ…………。
自分の部屋だし……ベッドで寝てるし……夢か。
なーんだ、良かったぁ………。
………でも、さっきの夢、なんだったんだろう。
……なんか、気味悪いな………。
よし、気分を晴らすためにもナイトコードに入ろうっと。
_ピコンッ.
『__絵名?寝てたんじゃないの?』
奏だ…………。
そういえば、夢の中で私の名前を呼んでたのは……奏、だったよね。
「寝てたんだけど、変な夢見ちゃって」
『変な夢?それってどんな?』
瑞希…………。
声のトーンが上がってる気がする。
瑞希ってば、こういうのホント大好きだよねえ。
「ええとね………」
『ええっ、なにそれ!?』
まあ、そうなるよね……自分自身も気味悪いし……。
『わたしのことが分からないんだ、その夢の中の絵名は』
「そうなの。すっごく怯えてるし、なんか気味悪いんだよね……なんでだろ」
………もうあの夢のこと思い出したくないな。
何に怯えてるのかも分からないし、「私から奪わないで」……っていう台詞。
何を奪うのかが分からない………。
とにかく、あの夢のこと自体忘れたい。
1週間とか経てば、まぁ忘れてるでしょ。
心配しなくても、夢だし何日か経てば忘れてるって。
うん!とりあえず今は皆と喋りながら作業しようっと。
___あの夢は、今も絵名を苦しめていた。
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