コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
あれ?なんだろうこれ。何か音が聞こえてくるような気がする。まるで誰かの声のようなそんな感じの音だ。しかし周りを見渡しても誰もいないし声の主の姿もない。気のせいだったのかと思ったその時。
兎「あー!!!!それ私のスマホ!!」
宇「ん?これがどうかしたの?」
兎「返してください!!それは大事な人から貰った物なんですぅ」
「別に返すくらい構わないけどさっきからうるさいんだよなぁ」
兎「ありがとうございます!大切に使いますね!じゃなくて!返してくれたことは感謝していますけど、うるさいってどういうことですか!?」
「そのままの意味だけど。ずっとブーブー鳴っているからすごく邪魔なんだよね」
兎「これは着信音じゃないんですよ!!通知音と言って大切な連絡が来たときにしかならないように設定してあるんです!」
「ふーん、そうなんだ。知らなかったなぁ」
兎「絶対信じてませんよね!?」
「だってあなた達二人のやり取り見てたら絶対に信じたくない気持ちになると思うよ。こんな小さな子が大人びたこと喋っていたら誰でも頭おかしいんじゃないかって思うじゃん」
宇「それは分かるかも……」
兎「そこは同意しないでほしかったなぁ」
白「まあまあ落ち着きなさい二人とも。まずはこの子をどうにかしないと話にならないじゃないですか」
確かに彼女の言いたいことはもっともだ。このまま放っておいたとしてもいずれ衰弱してしまうだろう。しかしこんな状態の人間を病院に連れていくわけにもいかないし一体どうすればいいのかしら。
白「ここはやっぱり専門家に頼るしかありませんかね」
兎「プロ?なんの専門家でしょうか?」
白「決まってるじゃない。こういう時は医者に行くべきなのよ」
兎「ああ成程!!」
白「さっきまで泣いてたくせによく言えるわね……」
兎「えへへ、だって楽しいことは大好きなんだもん♪」
白「あなたって本当単純ね」
兎「なんですか!?文句あるんですか!?」
白「はいはい分かったから静かにしてちょうだい」
兎「むぅ〜!分かりましたよ!静かにすればいいんでしょう!」
こんな状況でも言い争いができる二人を見ていて微笑ましく思えた。
そして私はふと思い出した。彼女の事を