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ないこ「・・・・くっ・・・取れない」


身体をベッドに括られて暴れても暴れても暴れても拘束は外れない


喚いても無駄みたいだ


真っ暗で埃も舞う薄汚い部屋に閉じ込められて半日経っただろうか


上にある窓から差す光が弱々しくなってきた


もうすぐで本当の暗闇に堕ちる


全裸で直に括られているせいで、手首が痛む


誰の声も聞こえない


誰の姿も見えない


隙間風が吹き込んできて、身体は冷えてくる


その儘ないこは暗闇へと沈んでいった





乾いた音が鳴り、その瞬間自分が頬を平手打ちされたことを知る。


施設の人「あのなぁ?此処は、お前を反省させる為の場所。なのになんで悠々と寝てるのかな?早く起きろよ餓鬼」


身体を起こし、声をあげようとしたとき、違和感に気づいた。


口にはおしゃぶりのような物。


下半身にはおむつ。


恋した相手が同性だっただけでどうして此処までの辱めを受ける必要があるんだ?


こんな社会は糞喰らえだ




ないこ「まぁこんな経緯があって今に至るんだけどね・・・」


もぶ 「まぁいふってのは俺なんだけど・・・。てか泣くな?」


初兎 「そんな事が・・・。俺も・・。本当だと思わなくて言わなかったんですけど


施設に収監されて同じことを受けた


過去があります 高校生時代に」


ないこ「約束な?初兎、いふ」


初兎 「コクッ」


いふ 「え?」


ないこ「俺ら三人は


同性愛禁止令を潰す


分かったな?」


初兎 「了解です」


いふ 「・・・。革命起こせるかも」



これは、俺ら三人が「同性愛禁止令」を潰して新しい社会を創ろうとする革命の物語


になる筈だった物語だ。


俺は俺の左半身の自由を奪ったないこといふを生涯恨む


彼奴等なんて信じるべきじゃなかった。




nunu.


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