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ユウ
「絶対に大丈夫!あの人達なら」
あの人達?嫌な予感がするが
監督生が言っていたのは、
モストロ・ラウンジのVIPルームにて
寮生
「モストロ・ラウンジで問題が」
アズール
「なんですって?」
〜〜〜
アズール
「な、何です。開店直後たまと
いうのにこの混雑状態は!?」
店内は大混雑しており、相手の注文を
横取りする者達。寮を表す腕につくた
紐は、サバンクロー寮だった
アーシェングロットは慌てていて、
道を通る時にぶつかった相手に
気づかなかった
しまいには在庫が無くなる始末
アーシェングロットは金庫からお金を
出し、購買に買いに行かせようとするが
鍵がない。そこでアーシェングロットは
思い出した。先程ぶつかった相手、
ラギーを
アーシェングロットはVIPルームへ急いだ
レオナ
「よぉ、タコ野郎」
アズール
「レオナ・キングスカラー!」
レオナ
「どうした?いつもすました
お前が、えらく慌ててるようだが」
アズール
「君には関係ありません
それより、あなたはどうしてここに?」
レオナ
「どうしてってこの鍵、お前のじゃ
ねぇか?さっきそこで拾ったんだが、
お前のモノだった気がして、届けに
来てやったんだ」
アズール
「そ、それは!」
レオナ
「やっぱりビンゴか」
アズール
「返しなさい。窃盗は
重大な犯罪ですよ!」
レオナ
「はっ、親切てま届けにきてやったって
のに、泥棒扱いかよ。いいぜ、返して
やるよ、ほら。俺の用事はそれだけだ
じゃあな」
アズール
「け、契約書!契約書は!?
!!!!! ない ない、ない、
ない!!契約書がどこにもない!!
あの野郎、まさかっ!?」
〜〜〜
ラギー
「シシシッ!うまく持ち出せましたね」
レオナ
「フン、お前の手癖の
悪さには恐れ入るな」
ラギー
「絶対取られたくないなら、ポケット
にもしっかり鍵かけとかなきゃ
にしても、この契約書の量凄いっスね
5、600枚はありそう」
レオナ
「フン、この学園に入るずっと前から
悪徳契約を繰り返してコツコツ溜め
込んできたんだろうぜ。これで契約書は
VIPルームから外に持ち出せた。後は
《俺こそが飢え、俺こそが乾き。
お前から明日を奪うもの》」
アズール
「待ちなさい!!」
レオナ
「おっと、もうおでましか
それ以上はこっちに近づくなよ
契約書がどうなっても知らないぜ」
アズール
「か、返してください
それを返してください!」
レオナ
「おいおい、少しは取り繕えよ
おすましごっこはもうやめたのか?
その慌てぶりを見るに、アイツの
予想は当たってたらしいな」
アズール
「なん、だって?」
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レオナ
「つまり、金庫に保管されている時なら
契約書は破れる状態なんじゃねぇか
って言いたいんだな?」
グリム
「ん?んんん?どういうことなんだゾ?」
ラギー
「あっ、言われてみれば確かに
ちょっとおかしいっスね
アズールくんたちが言う通り、
契約書は触ると電流が流れたりして
絶対に破けないっていうなら、
厳重に金庫に入れて守る必要なくない
っスか?
その辺に置いときゃいいっスよね
レオナさんの財布みたいに」
グリム
「ハッ!金庫といえば、アイツ
金庫にちょっと傷がついただけで
めちゃくちゃ怒ってたんだゾ」
ラギー
「なるほどねー。大事なもんは金庫に
しまうのが常識だから、疑問にすら
思ってなかったっス
となると、契約書から電流が流れるのも
お得意先のハッタリかもッスね」
グリム
「にゃに〜〜〜!?」
レオナ
「1年坊共が見てるのを知ってて、
契約書を机の上にわざわざ置き
忘れたんだろ
あとは、契約書に触れたのを見計ら
って雷の魔法を使えばいい。見え透いた
罠に引っかかってんじゃねぇよ」
グリム
「アズールのヤツ、二枚舌どころか
八枚舌なんだゾ!また騙された!」
レオナ
「何にせよ、金庫から契約書を持ち
出してみれば話は早そうだな」
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アズール
「ユウさんが!?なぜだ、なぜ
あいつは僕の邪魔ばかりしてくる!?
イソギンチャクから解放したって、
アイツには何の特もないだろう!?」
レオナ
「それについては、俺も同意だな
そこでだ。なあアズール、俺と取引
しようぜ。この契約書をお前に返したら
お前は俺に何を差し出す?」
アズール
「な、なんでもします。テスト対策
ノートでも、卒業論文の代筆でも、
出席日数の水増やしでも、なんでも
貴方の願いを叶えようます!」
レオナ
「なるほど、実に魅力的な申し出だ」
アズール
「なら、」
レオナ
「だがわ悪いがその程度じゃこの
契約書は返してやれそうにねぇなァ」
アズール
「えっ?」
レオナ
「俺はな、今ユウに脅されてんだよ
契約書の破棄に協力してくれなきゃ、
毎日朝まで毛玉と一緒に部屋の前で
大騒ぎしてやるってなァ」
アズール
「は?」
レオナ
「お前にオンボロ寮を取られちまったら
俺が寝不足になっちまうアイツらに
サバンクローから出て行って貰うため
にもコイツは破棄させてもらうぜ」
アズール
「まさか、そんなことで!?」
レオナ
「悪党として、ユウに一歩負けたな
アズール」
アズール
「う、うそだ。やめろ!」
レオナ キングスロアー
「さぁ、《平伏しろ!王者の咆哮》!」
アズール
「やめろおおおおお!!!」
契約書は砂となり、消えた
アズール
「あ、あああ、ああああ!!!
僕の、僕の黄金の契約書がっ!
全部塵にっ!」
ラギー
「アズールくんのユニーク魔法
イッツアディール
《黄金の契約書》1度サインした
契約書は、何人たりとも傷つける
ことはできない」
レオナ
「わざわざ何度も破れないところを見せ
びらかし、無敵だと印象付けていたが、
全てにおいて完全無欠なんかない
状況から見て、VIPルームの中、
あるいはお前が手にしている時だけ
無敵効果が付与されてるんじゃない
かと予想してたんだが、俺の魔法で
簡単に砂に変えられたところを見ると
俺の読みは当たったらしいな。契約書
自体の強度は、ただの紙同然だ」
アズール
「そ、そん、な」
ラギー
「シシシッ!マルフィくんたちの脅し
なんか、レオナさんなら一発で
ぶっ飛ばせちゃうのに、なんで
ここまで手伝ってやるのかなーって
思ってたんス
けど、俺、理由がわかっちゃったっス
レオナさんが前にアズールくんと
結んだっていう契約。これにじょう
じて破棄しちゃおうって魂胆だったん
でしょ」
レオナ
「はっ、せんさくやは嫌われるぜ?
俺は困ってるヤツを見過せない、
優しい性分なだけだ。くくっ」
ラギー
「うはっ、自分で言ってて笑ってんじゃ
ないスか。砂にされる前に、どんな契約
内容だったのか見とけばよかったっス」
アズール
「あ、あぁ」
レオナ
「ん?」
アズール
「ああ、ああああっ!あ〜〜〜〜っ!!!
もうやだ〜〜〜〜〜!!!」
「「!?」」
アズール
「消えた、コツコツ集めた魔法
コレクションが!僕の万能の力がぁ!」
レオナ
「なんだァ?」
ラギー
「き、急にキャラが」
アズール
「ああ”っ、もう全てがパァだ!!
なんてことをしてくれたんだ!!!!
アレがなくなったら、僕は、僕は
また、グズでノロマなタコに逆戻り
じゃないか!
そんなのは嫌だ いやだ、いやだ、
いやだ!!もう昔の僕に戻るのは、
嫌なんだよぉっ!」
レオナ
「なんだ!?黒いオーラが」
ラギー
「レオナさんが期待させてから
落とすようなマネするからっスよ!
アズールくん。ほ、ほら
ちょっと落ち着こ、ねっ!」
アズール
「うるせ〜〜〜!!!!お前らに、
僕の気持ちなんか分かるもんか!
グズでノロマなタコ野郎と馬鹿に
されてきた僕のことなんか、お前達に
分かるはずない!
ふ、ふふふ。ああ、そうだ。なく
なったらまた奪えばいいんだ。くれよ
なあ、お前らの自慢の能力、僕に
くれよぉ!!」
〜〜〜
ジャック
「なんだ!?今の光は?」
エース
「ん?あっ!デュースお前、
頭のイソギンチャクが消えてんぞ!」
デュース
「ハッ、本当だ!」
グリム
「オレ様のも、エースのも消えて
るんだゾ。やった!レオナ達が
やってくれたんだ!」
ジェイド
「なんですって?」
フロイド
「どーゆーことだよ、それ?」
グリム
「オレ様達、作戦に協力してもらう
ためにレオナ達と取引したんだゾ!」
フロイド
「はあ?いつもトドみたいにダラダラ
寝てばっかのアイツが、お前らに
協力なんかするわけないじゃん」
ジェイド
「彼は、同じ寮長であるアズールと
揉めることは避けたかったはず
一体どんな手を使ったんです?」
グリム
「ユウがな、〜〜〜」
フロイド
「それ、取引っていうか脅しじゃね?」
ジャック
「卑怯には卑怯を、悪党には
悪党をってことだな」
『違う。レオナなら無理やり
部屋を追い出すぐらいできる』
エース
「あ、確かに」
デュース
「じゃあ何で」
『レオナは、マジカルシフト大会で
アズールと契約してただろ?おおかた
ついでに自分の契約書もってことだろ』
ジャック
「それは確かにそうだな」
『ただ、何百枚もある中から僕達のと
自分の契約書を探すなんてことは
しないだろ?全部砂にしてそうだが』
ジェイド
「戻りましょう、フロイド。彼らの頭の
イソギンチャクが消えたということは、
それにレイさんが言うことが本当なら」
フロイド
「うん。なんか、ヤな予感」
デュース
「おっと、待てよ
こちとらやっと本調子なんだ」
エース
「すぐ帰るなんてつれないこと
言わないで、もう少しだけ俺達と
遊んでけよ」
フロイド
「うるさい小魚だな。秒で片付けでやる」
ジェイド
「フロイド、今は放って
おきなさい!あ、レイさん!」
『はぁ、エース達、今は本当に
嫌な予感がするんだ。やめろ』
エース
「まあ、レイがそう言うなら」
『フロイド・リーチも、いちいち
構わずに放っておけばいい』
フロイド
「フロイド・リーチって何?
わかった。その変わり、そんなん
じゃなくて、名前で呼んで♡」
『…わかった』
最悪だ。確実に関わると面倒くさい
部類に気にいられたぞ。チッ
まあ、邪魔をするなら首が飛ぶがな
ジェイド
「私も名前でお願いしますね」
『ああ』