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sn「んん……」
カーテンの隙間から覗く、太陽の光で目が覚めた。
隣には裸の彼。もちろん僕も裸だ。
sn「さっむ…」
さすがに冬の朝に裸でいるのは死んでしまう。
sn「らっだぁさん…!」
僕は隣で気持ち良さそうに眠る彼を揺らした。
rd「ん…おはよ……しにー…」
sn「おはようございます!あの…一つお願いがあるんですけど…」
rd「少し大きいけど大丈夫?」
sn「はい!ないよりはましなんで!笑」
彼から服を受け取り、それを着る。
僕はばれないように、貸してもらった服の匂いを嗅いだ。
らっだぁさんの匂い、安心するなぁ。
rd「ねぇしにー」
突然名前を呼ばれ、急いで嗅ぐのをやめた。
恐る恐る振り向いてみると、彼はテレビを見ていた。
ばれていないことに安堵し、彼の元に歩み寄る。
sn「どうしたんですか?」
rd「今日一緒にイルミネーション見に行かん?」
彼はテレビの画面を指した。
いろんな色のライトで飾られた木が映っている。
sn「行きたい!」
rd「じゃあ今日も俺の家に泊まりなよ、明日の服も貸すし」
sn「ありがとうございます!」
~数時間後~(夕方)
僕たちは、近くでしていたイルミネーションに行ってみることにした。
建物や木が、いろんな色できらめいている。
sn「綺麗ですね…!」
rd「だねぇ」
二人横に並び、景色を見ながらゆっくり歩く。
まるで恋人になったようだった。
この時間が永遠に続けばいいのに、そんなことを考えていると、
彼に名前を呼ばれた。
rd「お腹空かん?何か食べようよ」
sn「いいですね!なに食べます?」
rd「あそこのお店とかどう?美味しそうじゃない?」
sn「確かに…!あそこにしましょ!」
僕たちは導かれるように、お洒落なお店の中へ入っていった。
ガチャッ
カランカラーン
「いらっしゃいませ~!」
ガチャ
カランカラーン
「ありがとうございました~!」
満ちたお腹を抱え、外に出る。
もう外は真っ暗だった。
sn「そろそろ帰ります?」
そう聞くと、彼はうーんと唸った。
rd「俺行ってみたい場所があってさ、そこ行ってもいい?」
sn「いいですよ!」
rd「じゃあ行こっか」
先を歩く彼の後ろをついていく。
ついた場所は、綺麗なお花畑だった。
ここにもいろんなライトが花に紛れて飾られてある。
sn「こんな綺麗な場所あったんだ…!」
rd「知らなかったんだ笑、結構有名なのに笑」
sn「え、そうなんですか…?全然知らなかった…笑」
そう言いながら彼を見た。
彼は目の前の景色に集中していて、僕の視線に気づいていない。
それにしても綺麗な顔立ちしてるなぁ…
しばらく見つめていると、僕の視線に気づいた彼と目があった。
rd「そろそろ帰ろっか」
sn「はい…!」
僕は綺麗な景色を目に焼き付け、少し先にいる彼のもとへ駆けていった。