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sideサリー
私はサリー。
マリーナ様付きの5位の女官。
マリーナ様はいつも薬草部屋に篭っており、その時は、ヨレヨレのワンピースを着ていらっしゃるし、髪もボサボサに束ねている。
しかし、私を含めて、マリーナ様にお仕えする女官はそんな人の病を治す事に執念を燃やすマリーナ様が好きだった。
そして、そんなマリーナ様の魅力に気づいた方がもう1人…
それは、ソフィア国のガーイル様だ。
ガーイル様といえば、いずれはソフィアの国を担って立つお方…
そうなれば、マリーナ様は皇后様!?
そんなことを妄想しながら、マリーナ様の部屋を掃除していた。
しかし、マリーナ様がシャルルダルク様をお慕いしている事ももちろん知っていた。
そして、シャルルダルク様がマリーナ様を好きだという事も…
知らないのは、当人同士ぐらいのものだろう。
それぐらい、あからさまな態度なのに、シャルルダルク様もマリーナ様もそのお気持ちに気づいておられなかった。
マリーナ様がお幸せになるのなら…
あるいは、シャルルダルク様でなくても…?
お仕えする者の立場としては、つい、そう考えてしまう。
そんな事を考えていると、部屋の扉のノックが鳴った。
「あら、シャルルダルク様にレガット様。
お久しぶりでございますわ。」
「挨拶は良いが、マリーナはどこだ?」
シャルルダルク様が部屋を見渡す。
「…お出かけにございます。」
「どこに?
誰とだ?」
レガット様。
「それが…
なんでも、ガーイル様とデートとか…」
私は勿体ぶって言ってみた。
「「はぁ!?」」
王子2人の声が重なる。
「サリーお主止めなかったのか!?」
シャルルダルク様。
「止める?
なぜでしょうか?
私はマリーナ様の幸せを願っておりますれ…」
「どこでデートなのだ!?」
レガット様。
「さぁ?そこまでは…
王都ソフィーのレストランで待ち合わせとか…」
「兄上、行きましょう!」
「おう!」
2人はドタドタと走って行かれた。
全く世話が焼ける王子たちですわねぇ。
しかし、あの2人のアピールの仕方が遠回しなのか?
マリーナ様が鈍感すぎるのか?
どうも後者のようですわね…
マリーナ様がこの機会に3人から求愛されれば…
一体誰を選ぶのか?
ふふふ。
楽しみですわぁ~♡
私の皿を磨く手に力が入った。
レイラがドレスのクリーニングから戻ってきて、ミモザが食事の後片付けを終えて帰ってきた。
「サリー様?
さっきから楽しそうですけど…
どうかなさったのですか?」
レイラが言う。
「ふふふ。
マリーナ様が帰ってきてからの、お楽しみ、ですわ♡」