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体調が悪くなって夢でおいていかれる、、、つまりこれは未来?わかんないことがいっぱいありますがぺんさんの健康を願います
〈radao side〉
あれは俺が8つのときの話
母親は俺の出産時に亡くなってしまっていたから父子家庭だった。
俺を含め、周りもまだ幼くて父しかいないことを理解してくれる友達はいなかった。なんでお母さんがいないのか、と聞かれてもそれが俺の当たり前だから答えられなくて勝手に周りの友達とは違うのだと劣等感を抱いていた
学年が上がって2年生になると、母親がいないことは異常者なんだと虐められるようになった。別に俺が異常者だと言われるのは気にしていなかったんだけど次第に悪口を言う矛先は父親と死んだ母親へと向けられた。
mob 「赤ちゃんはふたりの愛のかたちだからうそをつくとかぞくが死んじゃうんだぜ!」
mob 「お前の母ちゃんか父ちゃん、あいしてなっかったんじゃねーの」
そんなの嘘に決まってる。
だって家にある二人の写真はすごく笑顔だし、父さんが聞かせてくれる母さんの話はすごくあったかいんだ
悲しくなってそいつのことを突き飛ばしては凍てつく寒さのなか、上着も取らずに学校を飛び出した
走って走って、、、
鼻が痛くても、肺が痛くなっても、目の雫が頬をつたっても走って、、、
前に父さんが母さんと俺とよく夕日を見てたっていう河川敷についた。
その日は天気が悪くて父さんが言っていたような綺麗な太陽なんてなっかったけどなんとなくあったかくて母さんの匂いを感じた
ずっとその場に居座って陽が出るのを待っていた。どんなに雲が厚くなっても、雨が降っても、雪に変わっても、その場を動こうとはしなかった。
⁇ 「なにしてるの?」
ふと、後ろから声がかかる
ふりかえるとそこには夕日のような濃いオレンジの髪の毛に、眩しいほどに輝いたひまわり色の瞳をした男の子がいた。
胸が熱くなった。
見つけた、俺だけの太陽。
そのときは名前も聞けなかったけど、きょーさんの病院に研修に行った時に真っ先に目に入った。直接担当することはなかったけど彼をまた目にするかとができて嬉しかった
思えばもうあの8つのときから虜になってたのかもしれない。
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〈peint side〉
ーーーケホッ、ケホ
おかしい、朝起きてからずっと乾いた咳が出て体もなんとなく怠いような気がする
昨日の夜、寒いから早く寝ようよってらっだぁに言われてたのに聞かずに月を見続けたからかな。
rd 「おはよう」
pn 「おはよ」
rd 「ん、なんか顔色悪くない?」
頭が重くなって平衡感覚が掴めない感じ、自分でもうるさいと思うほどだんだんと荒くなる息を整えようと耐えながらも彼の肩に頭をのせた
pn 「ごめん、しんどい」
鳥の囀りが聞こえる
どこまでも広がる大地に大きくて丈夫そうな大樹がひとり、その周りにはぐるっと湖に囲まれている
日差しの優しい暖かさがあって空気が澄んでいる。それでも快晴というわけでもなくて、雲が厚くかかっているのか空自体が白いのかよくわからなかった
どこだ、ここ
なんとなく足が動くままにゆっくりと歩き続けて、風が俺の髪をくすぐり甘い匂いをつれてくる。
俺の大好きなホワイトリリーの香り
俺は風が吹いてきた方へと顔を向ける
するとそこには青みがかった黒髪がサラサラと靡き、すらっとした白い肌があたりの光を反射して儚さを纏った青年がいた
あ、見つけた。 俺だけのお月様
昨夜ひたすらに見つめたあの青白い光
俺は走ってその月を捕まえようとした
でもどんなに走っても追いつけない、彼の背はどんどん遠くなるばかりで湖へと入っていってしまう。
pn 「だめ、行かないでっ」
pn 「どこいくの?まてって、」
pn 「らっだぁ!!」
ーーーハァ、ハァッ
pn 「ゆ、、め?」
rd 「あ、おきた?」
rd 「お粥作ってきたよ」
pn 「あ、りがとう、、」
まだ心臓が忙しく音を立て、手が微妙に震えている。
rd 「まだ体調悪い?さっき熱測ったときはさがってたけど、」
そういいながら心配そうに顔を覗く彼が現実であるのかまだ不安だった。
彼の頬に触れ、肌の暖かさを感じて自分を落ち着かせてみる
大丈夫、彼はここにいる。
rd 「ぺいんと?」
チュ
rd 「っ、どうしたの急に」
それからは彼の全身を確認するように唇や手で触れていった
体のうちからきているようなこの震えをどうにかして忘れたくて、全身に熱を帯びるようにキスをして誤魔化した。
rd 「ちょ、まって、ダメだって。体調悪いでしょ?」
rd 「どうしたの、寂しくなっちゃったの?」
やめてよ。そんなふうに優しくされたら堪えてたものが溢れちゃうじゃん。
pn 「いかないで、、、」
rd 「行かないでって、俺はここにいるよ?」
pn 「おいてかないでっ、」
こんなこと言ったって何にもならないのに。
ほらみろ、らっだぁが困ってるじゃないか
頭ではそんなこと考えるけど、寝起きに病み上がりもあってか感情に抑えが効かなくて子供みたいに泣き喚いた
〈rader side〉
こんなに取り乱しているぺいんとは久々にみた気がする。
熱で倒れたのも驚いたけど何よりも精神的にきている姿を見るのはこちら側からしても胸が苦しくなった
そっと震える彼を抱きしめる
rd 「絶対に離さないから。」
だからぺいんとも俺のこと離さないでよ、
置いてかないで、ずっとそばにいて。
rd 「はい、約束しよ」
堅く絡めあった小指と涙を流す彼の瞳は雲の間から真っ直ぐに差し込む天使の梯子のように綺麗で、ずっと見ていたいと思うほど神秘的にみえた。