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第六章 認識困難
!注意!
・旧d!の二次創作です。
・実在する人物、場所とは一切関係ございません。
・いつもより純度高めのつもりです。
・死ネタ、自殺を誘発する発言、殺人表現等が含まれます。
・喘ぎ、濡れ場等はないです。
・ただの読み物として見ていってください。
第六章 認識困難
そこには、綺麗な顔をして寝ているグルちゃんの姿があった。
ut 「ッ!、ぐ、ルちゃ、!?」
そこにグルちゃんが居たのも随分驚いたが、自分から出る声にも同じぐらい驚いてしまった。
自分の声が、まるで十数年年を取ったかのように嗄れている。
初めの一文字すら、口から出すのも一苦労なほどに。
たった一つの単語を発しただけでこんなにも疲れたのは初めてだ。
ぜえぜえと息切れをしながら隣のベッドへ這い寄る。
ut「く、ルひゃ、っ?」
自分のベッドから倒れるようにして近寄ったため、体のあちこちが痛い。
軽く頭も打ってしまった。
腕に点滴のチューブが絡まっている。
グルちゃんが居た嬉しさを嚙み締めながら、頭に触れるためにゆっくりと左腕を延ばす。
すると、腕に絡まったままのチューブが引っ張られ、点滴のスタンドがガシャンと大きな音を立てて倒れてしまう。
その音と同時に病室の扉が勢いよく開いた。
「utさん、お目覚めですか」
そこには見知らぬ若い医師が立っていた。
走ってきたようで、少し息切れしている。
「まだ起きたばかりで体もあまり動かないでしょう、まだ休んでてくださいね」
「…言いにくいのですが、そちらの方はお知り合いでしょうか…?」
知らないのか?、俺が運ばれたのと同じタイミングで来ると思うのだが…
ut「コ、のこ、だぃジ、なひッと」
なんだかうまく言えていない気がするが、まぁおおよそ伝わっただろう。
「…?、よくわかりませんが、その方はもう既に」
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「亡くなっていますよ」
は…?
信じられない。
だってグルちゃんはここに居るんだぞ?
いつも通り綺麗な寝顔で気持ちよさそうに寝ていたのに、どうして。
医師からそう告げられ、もう一度、ゆっくりとグルちゃんの顔を覗く。
そこには、知らない人の顔がこちらを向いていて、だらりと横たわっていた。
目と口は半開きで、をしていて心底気味が悪い。
さっきとは違い、絶対にこの人はグルちゃんではないと分かる。
きっとこの人は僕とは何も関係のない一般人だ。
「その方は、今日の昼にすい臓がんで亡くなったんです」
「ご縁があったのなら、お悔やみ申し上げます」
死人ならではの面布も付けられていたはずが、俺の手で知らないうちにめくってしまったようだ。
こちらを向いているためかとても不気味に感じ、座ったまま後ずさりしてしまう。
ut「ッ…こぉひと、ちがッ、ぅ」
「?、どうかしましたか…?」
ut「ぁ、ヒュッ、はッ、?」
なんだか呼吸がおかしくなってきた。
目の前の人が怖かったからか?
グルちゃんが居ないと分かったからか?
もう何もわからない。
グルちゃんに会いたい。
大粒の涙が零れて、入院着に染みをつくっていく。
あぁ、またあの時みたいに息が苦しくなる。
グルちゃんの元へ行きたい。
帰りたい。
帰る場所はお揃いにしようよ。
BITTER ENDING
「計画的な幸せ」
‐完‐
いやはや、完結しました!!
まじ一瞬だったね、後日談兼あとがきも載せようと思ってるからヨロ!
読んでて不思議に思ったとこ、意味が分からなかったとことかあったら聞いてちょーだいね
感想等も書いてってね😚
コメント
3件
めっちゃよかったです! utがgrと一緒にタヒねたパターンも読みたい!
第六章、読み終わりました……。 一気に持っていかれました。utさんが目覚めて、隣にグルちゃんがいると思ったら、もう亡くなっていて、しかも顔が別人になっていた——あの「認識の揺らぎ」が本当に怖くて、切なくて。自分だけが覚えている感覚、誰にも共有できない孤独、それが「帰る場所はお揃いにしようよ」という一文に全部詰まっていました。完結おめでとうございます。後日談も楽しみにしていますね。