目を覚ました瞬間に鮮明に蘇る記憶。
幼馴染との約束を変えようと連絡を入れた。すると直ぐに既読がつき、okの文字があった。
あぁ…よかった。これで救われる。
その刹那地面が揺れた。
地震だ。結構大きな地震。でもこの程度なら大丈夫だろう。そう思っていつも通り過ごした。
地震から約1時間ほど経った頃に幼馴染からの電話が来た。出てみると焦ったような様子の幼馴染の親が出た。なぜ親なのだ?と思いつつ、話を聞いた。
「はい?」
電話の向こうには、今にも倒れそうな震えた声があった。
「霊華さんの電話で合ってますか?」って…震えてた。怖かったのかな?そう思い合ってますっと言い終わる前にその声が遮った。
「息子が…地震で…」
その言葉だけですべてを察した。あぁ…だめだ…何をしても絶対に死んでしまう。の?嫌だ…幼馴染は私が苦しいときに笑ってくれた。笑わしてくれた。私の命の恩人だった。あぁ…なんで…どうして?







