『荼毘さんがつけてるピアス…
これなんかどう!?』
「…全然違ぇじゃねーか」
『ええ〜可愛いから荼毘さんもつけなよ!』
「つけるわけねーよ、ばか」
私たちは今____
ショッピングモールにいます!
荼毘さんとお揃いのピアスが欲しいのです。
でもその前に
「ていうか、お前大丈夫なのかよ?俺と同じところにピアス穴開けるんだろ?」
『うん!軟骨開けたかったんだ〜』
「超〜いてぇぞ?」
そう言って荼毘さんはニヤリと笑う。
『え、…まじ?』
「まじだよ」
『うへぇ〜……』
軟骨って痛いの…?
痛いってどのくらい!?
『……頑張る』
「お〜頑張れ頑張れ」
「適当だなぁ?!ww」
____
ショッピングモールを一通り探すも荼毘さんと同じ、軟骨につけれそうな連結した形のピアスは見当たらない____
『ピアッサーはあったけど…』
「そうだな」
私はたこ焼き、
荼毘さんは温かいうどんを食べながら話す。
ていうか
『荼毘さん着いてきてくれるなんて意外』
この前の水族館といい
ショッピングモールといい。
私が行きたいところ、文句言わず着いてきてくれて、ちゃんと答えてくれる。
「こんなもん普通だろが」
そう、なのだろうか?____
だめだ、弔くんの事が頭によぎる
と
熱々のたこ焼きをフゥフゥとせずに食べてしまう
『ふぁッあっつ!ふぁッ!ふ』
口の中で火傷しそうになってしまった!!
「何やってんだ、バカ」
めちゃくちゃバカにはしてくるけどね!?!?
_______
ショッピングモールを後にする。
結局荼毘さんのピアスに似たものは見つからなかった。
けれど
「…お前、買いすぎだろ。重い。」
そう言って買い物袋を何個も持ってる荼毘さん。
重いって言ってけれど実は
「俺が持つ」って自分から言ってきた。
優しい。
『私が持つ!』って言ったのに。
『あは、ごめん☆』
と、ふざけてウインクしてごめんポーズをすれば
「お前…ほんと…ッ」
と睨まれる。
けれど、怖くない____
『荼毘さん紳士的ぃ〜☆』
「お前ほんと後で覚えとけよォ」
『はあ〜い☆』
楽しい____
帰路を歩いてると
ふと
通りの小さなアクセサリーショップに目が止まる。
聞いた事のないブランドの看板____
手作りの店だろうか?
『荼毘さん!あそこのお店入りたい!』
「はぁ〜?荷物重いんだから手短に済ませろよ」
『うん!わかった…!ごめんね』
そう言って
カランッ
お店に入る____
たくさんの綺麗なアクセサリーや小物がいっぱい____
どれも可愛い____
と
『あ!』
「?」
荼毘さんが私に近づき、私が指さす方を見る。
見つけた____
『このピアス、荼毘さんのと似てる…』
手に取ったのは
銀色のフープが3つ繋がったような形のピアス…
キラキラと輝いて見える____
『これにする!』
私は笑顔で言う。
「…好きにしろ」
即決だった。
帰り道____
「なんでそんな俺とお揃いがいんだよ全く…」
ボソッと荼毘さんは呟く。
『え?』
うまく聞こえなくて聞き返すと
「お前はほんとバカだなって言ったんだよ」
と言われた!!
『はぁ〜?バカバカ言い過ぎなんですけど!言っとくけど、バカって言う方がバカなんだからね!』
「あ〜はいはい、そうですね〜」
『あ〜!バカにしてるでしょ!』
「してる」
『もう!荼毘さんのバカ!』
「ふは、お前の方が言ってんじゃねーの?」
『〜ッッ!!///』
「…可愛い」
そう言って人もいるのに私の頬に手を触れる荼毘さん。
『人前ではダメ!』
そう言って、手を軽く叩き
小走りで荼毘さんの前を歩く____
そして
「そういう事は帰ってからだからね!」
そう言って微笑んだ____
つけるのが楽しみだ!!!
コメント
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いつも最高な物語です👍! ハート❤︎200にしときました!😊