TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

ラウールが渡辺に言う。

大事にしてくれる、お兄ちゃんだと思うことにする。

渡辺も、大事なお兄ちゃんだと。

泣いた、渡辺はラウールの前で涙が止まらなかった。

目黒から何も言うなと言われている。

泣いてる渡辺をラウールが優しく抱きしめる。

そこへ目黒がやって来る。

ラウールはそっと渡辺を目黒に引き渡す。

いつもの目黒の腕の中で泣いた。

何度でも涙が出てくる。


目黒ー翔太くん、ラウールが困ってる。

渡辺ーんっ・・。

ラウー翔太くん、泣かないで?

渡辺ーんっ・・んっ・・。

目黒ー翔太くん。

渡辺ーごめんっ。

ラウーまた、いっぱい話したいことあるから聞いて?

渡辺ーんっ・・んっ・・。

ラウーちゃんと食べるんだよ?

渡辺ーん。


いつもの光景。

いつもの3人。

でも、渡辺は目黒にもたれなくなった。

目黒が後ろから抱きしめると、その手を叩く。

ラウールからは、今まで通りでいいからと言われている。

だが、渡辺が遠慮してしまう。

目黒がラウールにはっきり言った日からまだ1か月。

ラウールは家で1人で泣いてるかもしれない。

それを考えると、ラウールの前で目黒と引っ付くのは悪い気がして、渡辺は離れてしまう。


目黒ー翔太くん、俺寂しいんだけど。

ラウー俺も、調子狂うんだけど。

渡辺ーいいの?

ラウーもちろん。

目黒ーぐじぐじ考えるの翔太くんの悪い癖。

渡辺ー分かった。


ゆっくり渡辺が腕を組み後ろに倒れていく。

目黒が後ろから抱きしめる。

俯いて笑う渡辺。

目黒もラウールも笑っている。

ラウールは今回、いっぱい泣いただろう。

そう簡単に目黒を忘れることはないだろう。

それでも、いつも通り過ごしている。

渡辺は、少し食べれなかった。

目黒に、ラウールに叱られるよと言われ食べている。


ラウールの誕生日は、パリで1人だった。

渡辺が改めてお祝いしたいと言う。

ケーキを買って、目黒と3人でお祝いした。

ラウールの目が潤んでいたのは、嬉しかったと思いたい。


渡辺ー可愛いな。

目黒ーそうだね。

渡辺ーラウールはホントは歌舞伎の頃から好きだったんだろ?

目黒ーん。

渡辺ーお前を手放せないけど、いいお兄ちゃんしてやれ。

目黒ー翔太くんもね。


渡辺はもう泣かないが、寂しそうな顔をする。

ラウールが、またパリコレに出たら、見に行ってやってと目黒に言う。

渡辺は、日本で待ってるからと。

今日も3人は一緒に笑ってる。

少しずつ、当たり前が戻ってくる。



この作品はいかがでしたか?

213

コメント

4

ユーザー
ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚