前回の続き、思いっきり🔞シーンあります。
そういうシーン書くの苦手なりに頑張ったので良い感じになってたら褒めてください。
「今日は俺、もっとふわっちのこと知りたいな、?」
「んぇ……?」
side F
あきなの家に泊まるなんて、別に初めてじゃない。だから今日泊まっていくかと聞かれた時も、変に警戒も期待もしていなかった。またいつも通り夜中までゲームして、明日の昼頃には名残惜しくも見送られながらこの家を出ていくのだと、そう思っていた。
それが今、何故か俺はあきなに迫られているのですが……?
いや、『何故か』と言うのはおかしいのだろうか、一応俺らは恋人同士なわけで、逆に今まで何もなかったことの方がおかしかったのかも知れないけど……、
自ら考えたことだと言うのに、『恋人同士』という言葉に体が熱くなるのがわかる。目の前の可愛い顔をした俺の大好きな彼が自分の恋人だという事実は、付き合って3ヶ月経った今でもにわかには信じ難かった。
信じ難い。だけど、不意に顔を近づけられながら「ふわっちのことを知りたい」なんて言われたら信じるしかないじゃん。俺はあきなの恋人なんだ、って。
頭の中を、俺なんかに応えることが出来るのかな、幻滅されたらどうしよう、なんて消極的な思考が巡り出す。
俺は、不破湊は、周りが思うよりずっと臆病なんだよ。客にならいくらでも言えるような言葉も、この人の前では怖気付いて言えなくなる。大好きだからこそ、この人に嫌われたら、また前の空っぽな自分に戻ってしまうような気がして。
「……し、知りたい…って、俺のことなんてもう十分知っとるやろ、?」
やっとの思いで返した言葉は、そんな白々しい嘘。本当はわかってるくせに、
「そーなんだけど……、俺達って恋人でしょ?」
「あぇ……、、」
『恋人』、また体が熱くなる。まっすぐ目を合わせているのが居た堪れなくなり、ふい、と逸らしてしまった。
するとあきなはしゅん、と不安そうな声色になる。
「それとも、もう俺のこと嫌いになっちゃった……?」
「えッ、!!?いや、あきなのことは大好きよ!?世界でいちばんすk……、」
あまりにも寂しそうな声をするものだから、反射でとんでもなく小っ恥ずかしいことを言ってしまった。
「ぁ」と急いで口を抑えたが時すでに遅し、目の前のあきなの表情はまさに『にんまり』と言った様子でこちらを嬉しそうに見つめてくる。
「へぇ〜、ふわっちは俺のこと世界でいちばん好きなんだ〜??」
「ぁ、その、……ぅぅ、、」
「んふ、かわいいねぇ、」
そう言って、愛おしそうに俺の頬を撫でる彼。別に可愛くないし、俺の方が歳上でホストなのに……、
心の中ではそう思っているのに、今の俺にはこのあきなの手を退けることなんて出来ず。ただ大人しく撫でられるしかないなんて、情けなくて涙が出てくる。
「にしても、安心したなぁ。」
「…?、なにが?」
「俺てっきり、ふわっちは俺のこと友達としか思ってないんじゃないかって思ってて。」
「え、え?なんで、?だって俺OKしたやん、」
「ん〜?だってふわっち、付き合ってんのに全然俺に甘えてきてくれないし?」
「ッ、それは…、、」
あきなに嫌われたくなくて……、
「それは、?」
「……俺、あきなより大人やし、その、女の子でもないから……、」
「俺の、か、体とか見たら、幻滅されちゃうんじゃないかと思って……」
今にも泣きそうで、顔から火が吹きそうになりながらも言葉を繋ぐ。でもそれと同時にずっと言えずにいたことが言えて、やっと自分の素を出すことができて、なんだか気が楽になったような気もした。
「…………、」
「……?、あ、あきな、?…おーい、」
「………………はぁぁ〜〜、、、」
「もう、ふわっちってばそんなこと気にしてたの?」
「ぇ、そんなこと、??」
その瞬間、視界が一転して急に顔とシーツとの距離が近くなる。ギシッとベッドのスプリングが鳴った。
耳にかけていたあきなの赤いメッシュがはらりと目前に落ちてきたことで、俺が彼に押し倒されたのだと理解した。
「はぁッ!!?ちょ、ぇ……、」
「……俺、ふわっちの全部が好き。」
「声も、顔も、性格も、もちろん体も、世界でいちばん大好きだよ。」
「んぅッ…、ゃ、耳元はやめ、、」
「初めては優しくしようと思ってたんだけど、これはちょっと無理そうかなぁ、」
寝室の仄暗い光、逆光で見えない表情。
あかん、この雰囲気は。俺喰われる。
「ぁ、きな…、まって、」
「大丈夫、たくさん気持ちよくしてあげるからね。」
「ゃッ、もぅいややぁッ♡♡」
「ん゛ぁッ♡♡、も、いったからぁ、ひぅ゛ッ♡♡おねが、とめ、♡♡♡」
「うんうん、初めてなのに後ろでイけて偉いねぇ〜、」
「ねぇあきなぁッ♡♡、ん゛んッ♡、はなし、きいてよぉ、♡♡♡」
いくら必死に頼んでも何ひとつ真面目に聞いてくれない。いじわる。いつもならこんなひどいことしないのに。こんなあきな知らない。
自分から聞きたくもない喘ぎ声が出る。部屋にはいやらしい音が響き渡り、今すぐ耳を塞ぎたいのに腕は掴まれていて力が入らない。
「やぁッ♡♡、もぉむり、もうやだぁッ、♡♡」
「え〜、でも今のふわっちすごいかわいいよ?」
「やら、♡♡、かわいくなぃッ、♡♡!!」
かわいくなんてない、
前弄られてすらいないのに中イキしまくって、そんな恥ずかしいとこあきなに見られて……、歳上とかホストとか、もうよくわかんない、頭の中があきなでいっぱいなの、そんなのみっともないだけ。
あきなのうそつき、初めから優しくするつもりなんてなかったでしょ!!!
side A
「おねがッ、ぃ、ぬいてぇッ♡もういけないからッ♡♡、はぁッ♡」
うお…、可愛い、かわいすぎる。
嫌だっていう割には若干自分でも腰揺らしてるし、しっかりお目々ハートになってるんですよね〜。甘えて欲しいっていうのが当初の目的ではあったけど、これはこれでまた新たな一面だなぁ……、
なんて考えていたら、つい気の無い返事を返してしまった、
「ふわっちならへーきでしょ〜、」
「ッ、へいきじゃない゛ッ゛♡♡!!!もうやッ♡、きらいッ!!あきなのばかぁぁッ」
光るネオンの瞳から大粒の涙が零れ落ち、シーツをハタハタと濡らす。それが生理的な涙なのか、はたまた精神的な涙なのかはわからない……が、ふわっちがガチ泣きするところなんて今までで初めて見た。
「え、え??ガチ泣き、!?」
「ちょ、ごめんごめん!!俺が悪かったから泣かないで〜〜」
流石に俺も焦り、動きを止めてとめどなく涙が流れる彼の目尻を優しく撫でる。
「ぅ、ヒグッ…、ばか、ちろう、どーてい…、」
「えぇ……酷くない、??」
「あと童貞はさっき卒業したんですけど、笑」
「うるさい、あほ、」
幼稚園児並みの語彙で俺の罵ってくる様子もまた唆る……なんて言ったらきっと本当に嫌われてしまう気がしたので、心の中に留めておく。
とりあえず宥めるために彼の頭を撫でると、安心と疲労からか眠たそうに目を擦り、しばらくしたら小さな寝息を立てて寝落ちてしまった。
まじ?俺のまだ入ってるんですけど、
しかし抜かないとどうにもならないので、起こさないようにゆっくり慎重にそれを引き抜いた。
抜く瞬間に「んッ…♡」なんて小さな声を漏らしていたところを見て俺のがまた元気になってしまったことはここだけの秘密だ。
正直な反省と少しの虚しさは残ったが、それも結果オーライであろう。
そう自分に言い聞かせ、ひとりトイレに向かった。
翌日 side F
「……、」
身体中が痛い、人生初の朝チュンがこれは不破湊史上歴史に残ることだぞ。
隣で気持ちよさそうに寝ている『犯人』の顔を恨めしく眺めながら、そんなくだらないことを考える。この天使のように可愛らしい寝顔の子が昨夜のオス顔イケメンと同一人物とか、世の中怖すぎる。
ちょっとした仕返しに、寝ているあきなの鼻を思いっきり掴んでやった。
「ふがッ!!?」
「んは、ぶっさいくな顔、」
嘘、可愛いけど。
あきなは少しの間寝ぼけ眼で俺の顔を眺めていたが、俺の首元やらを見て記憶が蘇ったのか猫のように飛び跳ねて全力で土下座してきた。
「調子乗ってすみませんでした。」
「ほんとよ、昨日のあきな怖かったわぁ。」
「こわッ、!?うそ、俺そんな怖い顔してた、??」
「してた。」
「ごめんなさい、もうやらないので嫌いとか言わないでください。」
そういや昨日、きらいとか言っちゃったっけなぁ……、申し訳なさそうに謝る様子がなんだか面白くて、笑いそうになるのを必死で堪えた。
俺は腰の痛みに顔を顰めながらもあきなのそばに近づき、精一杯の勇気を振り絞って言った。
「きらいになんかならんよ、」
「あきなも俺の全部、愛してくれるんやろ?」
「……ふわっち、!!」
俯き加減だった顔をぱっと上げ、いつものあきなの顔に戻る。かわええけど、こっちは恥ずかしさで死にそうだよ……、
その後、なんだか不破が前よりえっちになったような気がする、と三枝が心を悩ますのはまた別のお話。
「甘えて欲しいとは言ったけど、なんか不健全な方向に行ってんだけど……、!!」
「あきななんか言ったぁ?」
「なんでもないデス……、」
END
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!